秋山成勲:「けじめつけて臨みたい」 UFC JAPANへの意気込み語る

「UFC JAPAN」に出場する秋山成勲さん (C)Photo Courtesy of UFC
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「UFC JAPAN」に出場する秋山成勲さん (C)Photo Courtesy of UFC

 26日に「さいたまスーパーアリーナ」(さいたま市中央区)で開催される、総合格闘技「Ultimate Fighting Championship(UFC)」の日本大会「UFC JAPAN」(WOWOWプライムで正午から生中継)に、日本人ファイターの秋山成勲選手が登場し、ジェイク・シールズ選手と対戦する。階級をミドル級からウエルター級に変更して臨む注目の一戦を前に、秋山選手に意気込みを聞いた。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 −−UFCでは4戦1勝3敗という結果ですが、振り返ってどうですか。

 みんなギリギリのところで戦っていると思うんです。みんな紙一重なんですけれど、その紙一重を自分のモノにするというのは、最終的に努力であったり、運であったり、そういうものがすべてを加味した上で勝利につながると思っています。そういった部分が一つ一つ足りなかったんじゃないかなと思いますし、それに加えて練習のやり方、チームの作り方というのを改めて感じた3戦でした。

 −−3連敗して感じたことは?

 UFCに出られるのは最後になるんじゃないかと感じていました。運よくアメリカの人たちがまだ自分のことを求めてくれていたので、次はどうしてもみんなの気持ちに応えたいなと思っています。

 −−日本大会への出場、今回のマッチメイク(対戦)を聞いたときの感想は?

 テンションが上がりましたね。うれしいな、ありがたいな、ということに尽きると思います。

 −−最初のアラン・ベウチャー戦の時には、打撃はもちろん柔道技を使ったテークダウンを多用していた印象があります。その後の試合、特にマイケル・ビスピン戦では、あまり見られませんでした。戦略だったのでしょうか?

 自分の考えがあまりにも孤立しすぎたというか、打撃でも全然いけるんじゃないかなという過信が少しありました。それも敗因の一つだったと思います。

 −−打撃自体にはこだわりはありますか?

 そのときはこだわっていましたね。今はこだわりすぎることなく、ちゃんと試合をしなくてはいけないと思っています。

 −−練習では左のハイキックなどきれいに決まっていましたね。

 そのときの感覚がよければ試合でも出ると思います。パンチだけにこだわったり、逆にテークダウンだけにこだわったりすると一方通行になってしまうので、いろんな方向で視野を広げて試合ができれば、自分でも面白い試合になるんじゃないかなと思っています。

 −−今回は高阪剛さんにコーチについてもらい、セコンドにも入ってもらいますね。

 自分には持っていないものを、違う角度から見ていただけますし、自分だけの考えだけではなく新しい考えが練習の中にあるので、それを試合までに肉付けするには最適の方だと思って、自分がお願いしに行きました。

 −−(モデルのSHIHO夫人との間に)お子さんが生まれたということも、モチベーションになるのでは?

 子供に関しては、頑張らなければいけないなというよりも、疲れたときに顔を見てリラックスできるという力の方が大きいです。すごく体が疲れて帰ってきても疲れが吹っ飛びますし、子供が布団にいるということは、次の日の練習だったり、次の試合だったりにとてもプラスではないかなと思います。

 −−11月の会見での「勝っても負けても次が最後」という言葉の真意は?

 その(最後という)つもりで自分はやりたいな、ということです。この次は何も考えていなくて、先のスケジュールは何も入れていませんし、今回の試合を最後と思ってやらなければ逆に見ている人たち、応援してくれている人たちに対しても失礼なので、自分の中ではある程度しっかりけじめをつけて臨みたいとう気持ちがあったからです。もちろん終わってからどう変わるかは、そのときの自分の気持ちだと思いますが、試合前の今はそのつもりでいます。

 −−日本のファンへメッセージを。

 今回のUFC JAPANは日本の選手がほとんどで、「日本人頑張れ」「日本頑張れよ」となると思います。それを見て、みなさんが勇気をもらってくれて、次に何かの活力になればという意味も込めて自分たちは試合をしたいと思いますし、日本人選手全員がそういうふうに思ってリングに上がると思います。

 ◇UFC JAPAN

 11年ぶりに開催されるUFCの日本大会。秋山選手のほか、五味隆典選手、岡見勇信選手らも出場する。WOWOWでは、26日正午から歌手で俳優の福山雅治さんをゲストに迎え、WOWOWプライムで生中継する。

 ◇主な対戦カード(敬称略)

 ライト級タイトルマッチ:フランク・エドガー対ベンソン・ヘンダーソン▽ウェルター級:秋山成勲対ジェイク・シールズ▽ライトヘビー級:クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン対ライアン・ベイダー▽ヘビー級:マーク・ハント対シェイク・コンゴ▽ライト級:五味隆典対光岡映二▽ミドル級:岡見勇信対ティム・ボッシュ▽フェザー級:日沖発対バート・パラゼウスキー▽ライト級:アンソニー・ペティス対ジョー・ローザ

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