小栗旬:宮沢賢治原作のアニメ声優に意気込み「ひたむきさ出したい」

劇場版アニメ「グスコーブドリの伝記」の主人公グスコーブドリ(上段右)と声優を務める小栗旬さん(同左)、ネリ(下段右)と声優を務める忽那汐里さん(同左) (C)2012「グスコーブドリの伝記」製作委員会/ますむらひろし
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劇場版アニメ「グスコーブドリの伝記」の主人公グスコーブドリ(上段右)と声優を務める小栗旬さん(同左)、ネリ(下段右)と声優を務める忽那汐里さん(同左) (C)2012「グスコーブドリの伝記」製作委員会/ますむらひろし

 俳優の小栗旬さんが宮沢賢治の童話が原作の劇場版アニメ「グスコーブドリの伝記」で主人公・グスコーブドリの声を務めることが9日明らかになった。ブドリの妹・ネリ役には女優の忽那汐里さんが起用され、声優に初挑戦する。賢治の日本語の豊かさがあふれている原作が大好きだという小栗さんは「思いがすごく強いキャラクターなので、台本をもらったときに彼の真っすぐさ、ひたむきさが声のトーンに出ればいいなと思いました」と話している。

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 「グスコーブドリの伝記」は、宮沢賢治の童話が原作。美しいイーハトーヴの森の木こりの息子として両親とネリと穏やかに暮らしていたブドリは、森を襲った冷害のため家族を亡くし独りぼっちになってしまう。それでもブドリは、生きるために精いっぱい働き、やがて成長し火山局に勤めるようになる。そこへ再び大きな冷害が襲ってきて、ブドリは悲劇を繰り返さないためにある決心をするというストーリー。85年に劇場版アニメ「銀河鉄道の夜」を手がけた杉井ギサブロー監督が、監督と脚本、絵コンテを手がける。

 寂しくても兄のブドリに愚痴もこぼさないけなげなネリを演じた忽那さんは「本当に声だけで演技するのが初めてなので、とても緊張しましたが楽しく演じさせていただきました」とコメントしている。同作品は7月7日から全国で公開される。(毎日新聞デジタル)

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