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マンガ大賞:荒川弘の「銀の匙」が大賞に 「ハガレン」作者の農業青春マンガが連載1年での快挙

マンガ
「マンガ大賞」の大賞を受賞した荒川弘さんの「銀の匙」

 「マンガの直木賞」を目指して、マンガに精通する書店員らがその年一番のマンガを選ぶ「マンガ大賞2012」(同賞実行委員会主催)が23日発表され、荒川弘(あらかわ・ひろむ)さんの「銀の匙 Silver Spoon」(小学館)が大賞を獲得した。2位に15ポイントの差を付ける76ポイントの票を集め、圧倒的な支持を得ての受賞となった。荒川さんは「名誉ある賞をいただき、ありがとうございます。選んでいただいた審査員、アシスタント、家族、そして読者の皆さんにこの場を借りてお礼を申し上げます」と話して、頭を下げた。

 マンガ大賞は、「マンガ好き」を公言するニッポン放送の吉田尚記アナウンサーと業界のカリスマ書店員らを中心に、日本全国の書店員から協力を得て08年に創設された。5回目の今年は、11年1月1日~12月31日にコミックスが出版され、通巻8巻以内のマンガが対象(過去の大賞は除く)となった。1次審査では、書店員などマンガに精通した選考員(98人)から216作品への投稿があった。選出したマンガを集計して上位10作品をノミネート(今回同数のため15作品を選出)し、2次審査では103人の審査員がノミネート作品を実際に読み、1位を3ポイント、2位を2ポイント、3位を1ポイントで計算した。

 「銀の匙」は、エリート中学で成績が上がらず、大自然の広がる農業高校へ進学した優等生の少年が、将来の目的を明確に持つクラスメートに劣等感を抱きながら、実習や部活に打ち込んで絆をはぐくみ、成長していく青春ストーリーで、コミックスはわずか2巻ながら約150万部を発行している。テレビアニメ化もされたダークファンタジーマンガ「鋼の錬金術師」の作者が、それまでの月刊マンガ誌から大手の週刊マンガ誌「週刊少年サンデー」(小学館)に活躍の場を移し、まったく違うペースで異なったタイプの作品を手掛けることでも話題となった。11年4月に連載を始めたばかりだが、わずか1年足らずでの大賞受賞となる。

 過去の大賞は、08年が石塚真一さんの「岳」(小学館)、09年は末次由紀さんの「ちはやふる」(講談社)、10年はヤマザキマリさんの「テルマエ・ロマエ」(エンターブレイン)、11年は羽海野チカさんの「3月のライオン」(白泉社)がそれぞれ選ばれており、いずれも受賞後には爆発的な売れ行きをみせている。 (毎日新聞デジタル)

 ◇マンガ大賞2012の最終結果(カッコ内は獲得ポイント)

 銀の匙(76)▽大東京トイボックス(61)▽信長協奏曲(57)▽昭和元禄 落語心中(49)▽25時のバカンス 市川春子作品集2(46)▽ドリフターズ(43)▽グラゼニ(41)▽アイアムアヒーロー(40)▽外天楼(37)▽高杉さん家のおべんとう(37)▽日々ロック(32)▽惡の華(28)▽四月は君の嘘(27)▽鬼灯の冷徹(24)▽となりの関くん(12)

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