女優の田中麗奈さんがヒロインを演じた映画「種まく旅人~みのりの茶~」が全国で公開中だ。風光明媚(めいび)な大分県臼杵市で、お茶の有機栽培に携わる人々の姿を描く同作は、俳優の陣内孝則さんが16年ぶりに主演を務め、吉沢悠さんらが出演している。田中さんは、仕事に挫折して田舎を訪れ、病に倒れた祖父の代わりにお茶の栽培をすることになった孫・みのりを熱演した。そんな田中さんに休日の過ごし方を聞くと、「私、オフは忙しいですよ~」と笑顔を見せた。(毎日新聞デジタル)
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オフなのに「忙しい」という理由は、田中さんに趣味がたくさんあるから。「本当にいろんなことをしたい。美術館に行ったり、クラシックも好きなので聴きに行ったり、洋服も好きなので(お店に)見に行きたいし、舞台を見に行くのも好きですし、映画館にも行けるものなら行きたいし……」と楽しそうにオフに行きたい予定を羅列した。さらに好奇心旺盛な田中さんは、多忙な中で習いごともしているといい、「茶道と語学をやっています。中国語と英語は(仕事の)合間にもできるんですけれど、(オフには)そういうのもやりたい」と目を輝かせる。
美容を意識して常にやっているという運動も、田中さんがオフにやりたいことの一つで、「体のケアを怠っていて、『もうすぐ記者会見でドレス着なきゃいけないんだ!』という緊急事態になったときには、そういうとき用の運動を慌ててするんです(笑い)。プールに全身つかって、とにかく泳ごうとか、そういう運動です」と照れながら明かした。女性がずっと輝き続けるために必要だと思うことをたずねると、「難しいですね……」と考え込みながら「自然や音楽、芸術、作品……、いろんな出合いがきっと日常にはあふれていて、そういうものとたくさん出合うことが必要だと思いますね。繰り返しの中でも楽しみを見つけられるような、芯を持っている女性ってすてきだなと思います」と理想の女性像を語った。
そんな田中さんに、自身の10年後を想像してもらうと、「女優として楽しんで、女優として成長していたい。これからどういう役に出合うかまだ分からないですけれど、40歳からさらに違うステップに上がれるような状態でいたいですね」と、女優としての未来像を思い描いた。ではプライベートは? 結婚観について聞くと「うーん、どうなっているだろう……。40歳のときに家庭を持っているか、持っていないか、それもまだ分からないですね」と具体的にはあまり思い浮かばない様子で、「無理せずに、お互いを尊重し合える夫婦っていいなと思います。特殊な仕事をしているので、理解のある方がいい」と理想を語っていた。
<プロフィル>
80年5月22日生まれ、福岡県出身。98年の映画「がんばっていきまっしょい」で女優デビュー。同年のサントリーのジュース「なっちゃん」のCMの初代キャラクターで人気を集めた。その後も04年の主演作「ドラッグストア・ガール」、06年の主演作「暗いところで待ち合わせ」、08年の「山桜」 や「犬と私の10の約束」など数多くの映画に出演し活躍。09年には「派遣のオスカル~『少女漫画』に愛をこめて~」でNHKドラマに初出演。11年は「源氏物語 千年の謎」「聯合艦隊司令長官 山本五十六」、12年は「麒麟の翼~劇場版・新参者~」と出演映画が続き、テレビではNHK大河ドラマ「平清盛」に、源義朝の正室・由良御前役で出演。「種まく旅人~みのりの茶~」は全国で公開中。