俳優の高嶋政宏さんが7日、8月に1000回を迎える舞台「エリザベート」の東京公演初日(9日)を前に、今回の舞台から参加する女優の春野寿美礼さん、人気子役の加藤清史郎君らとともに東京・帝国劇場で会見。弟で俳優の高嶋政伸さんと妻・美元さんの離婚問題について「今の心境は?」などと質問された高嶋さんだったが、質問には答えず、無言のまま足早に会見場を後にした。
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「エリザベート」は、92年にウィーンで初演されたハプスブルク家最後の皇后エリザベートと黄泉の帝王「トート(=死)」との禁じられた愛を描いたミュージカル。日本では96年に宝塚歌劇団で上演され、今回の東宝制作版は2000年6月の帝国劇場での初演から900回以上の上演を重ねる大ヒット作。「ウィーン初演20周年」となる9日からの公演は、エリザベート役に女優の瀬名じゅんさんと春野さんのダブルキャストを迎え、少年ルドルフ役で清史郎君がほか3人の子役と交互出演。高嶋さんはルイジ・ルキーニ(皇后暗殺者)役を演じる。
初演から参加している高嶋さんは、「まさかこんなに続くとは思わなかった。初演の時はこれで最後だと思ってましたけどね。足はつるわ、物は落とすわで……」と振り返り、「900回を超えているんですが、まだ発見がある。奥深い作品だなと感動に打ち震えています」と感慨深げ。今回で2度目のミュージカル出演となる清史郎君は、「前回とは役の性格もまったく違うので、その辺を演じるのが難しかった」と明かし、練習中という歌について、「点数は70点、80点くらいです。頑張ります」とはにかむと、高嶋さんは「うまいですよ。100点超えちゃってるからね」などと絶賛していた。
会見には、高嶋さん、清史郎君、春野さんのほか、石丸幹二さん、岡田浩暉さん、平方元基さんも出席。今回の公演は、帝国劇場で9日から6月27日まで64回上演した後、福岡、名古屋、大阪でも上演され、8月4日の名古屋・中日劇場で1000回を迎える予定。(毎日新聞デジタル)