話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、裏社会で活躍する男たちのドラマを描いた田島隆さん原作、東風孝広さん作画のマンガ「激昂がんぼ」です。「イブニング」(講談社)の副編集長・全泰淳(ちょん・てすん)さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
「光る君へ」より昔! 最も古い時代の大河ドラマは? 1976年「風と雲と虹と」のあらすじ
−−この作品の魅力は?
「がんぼ」とは、広島の方言で「乱暴者」「やんちゃ」「悪いやつ」という意味です。
二流国立大学卒というコンプレックスを抱えながら、出世への情熱を胸に秘める総務省キャリアの二宮亮と、学歴も資格もない社会的弱者から、法律の裏をかく“事件屋”となり、めきめきと頭角を現してきた若きフィクサー・神崎守。
この表社会と裏の社会の2人が出会うことで、それぞれが思いもよらない力を発揮するというのが見どころです。
−−作品が生まれたきっかけは?
「極悪がんぼ」の続編でもある今作品では、前作の主人公・神崎をより成長させたいという狙いがありました。
いわば、「がんぼ」の世界観のスケールアップです。当然、扱う事件も大きくなりますし、必然的に金額も増えます。広島で事件屋として功なり名を遂げた神崎が、より大きなステージで、どれだけの成長を見せることができるのか。一回りも二回りも大きくなった神崎を見せるべく、この作品が誕生しました。
−−編集者としてうれしかったエピソードを教えてください。
作品が作品だけに、毎回、裏社会のエピソードが必要になるので、エピソードを考えるのは大変です。しかしながら、原作者・田島隆氏の圧倒的な経験値と想像力から生み出される話と、マンガ家・東風考広氏の細部のディテールにこだわった絵。この二つが合わさった時、爆発的な破壊力をもったマンガになります。その瞬間がたまりません。まさに、今作品の主人公、神崎と二宮の二人のようです(笑い)。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
神崎の協力により、左遷人事を見事に覆した二宮。一方、二宮を足がかりに、さらなる野望を企てる神崎。それぞれの思いや野望は違うが、お互いを必要としているという一点で、利害が一致する二人。互いに一目置きつつ、まだ完全に相手を信用しきっていない二人。二人の化かし合いと、それを超える友情。
タイプの違う二人のますますの活躍を、楽しみにしてください。
講談社 イブニング編集部 副編集長 全泰淳
X(旧ツイッター)などで人気のナガノさんのマンガ「ちいかわ」に登場するちいかわの家をイメージしたドールハウス「ちいかわ あそびにおいでよ!おしゃべりするよ!ちいかわのおうち」(セ…
インフルエンサーなどとして活躍する上ノ堀結愛さんが、マンガ誌「ヤングマガジン」(講談社)のウェブサービス「ヤンマガCLUB」に登場した。
手塚治虫のマンガ「三つ目がとおる」の雑誌掲載時の初出版とコミックス版を見比べることができる書籍「三つ目がとおる ミッシング・ピーシズ」(立東舎)が7月10日に発売される。
小太刀右京さんがシナリオを手掛ける今ノ夜きよしさんのマンガ「機動戦士ガンダムF90クラスター」が、6月26日発売のマンガ誌「月刊ガンダムエース」(KADOKAWA)8月号で連載を…
“美人すぎるラウンドガール”と話題になった雪平莉左さんが自身のX(ツイッター)で、6月24日発売のマンガ誌「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)30号の表紙に登場したことを報告し…