武井咲:「無戸籍」の難役で2クール連続のドラマ主演 江口洋介との“許されざる”恋愛描く

7月スタートのフジテレビ系連続ドラマ「息もできない夏」で主演を務める武井咲さん(左)と共演の江口洋介さん
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7月スタートのフジテレビ系連続ドラマ「息もできない夏」で主演を務める武井咲さん(左)と共演の江口洋介さん

 女優の武井咲さんが、7月スタートのフジテレビ系連続ドラマ「息もできない夏」で、同局のドラマ初主演を務めることが、わかった。出生届が出されず、戸籍を持たない状態で育つ「無戸籍」をテーマにしたドラマで、武井さんは、「無戸籍」という数奇な運命を背負ってしまった主人公を演じる。武井さんは現在放送中の「Wの悲劇」(テレビ朝日系)に続き、2クール連続で連ドラ主演を務めることになる。

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 武井さんが同局のドラマに出演するのは11年の「大切なことはすべて君が教えてくれた」以来、1年ぶり。武井さん演じる谷崎玲は、ふとしたきっかけで、「無戸籍」という自分の出生の秘密を知り、苦悩し、絶望するが、江口洋介さん演じる元新聞記者の樹山龍一郎と出会い、壮絶な運命に立ち向かっていくという役どころ。玲は、これまで仲良くしてきた人々が距離を置いていくような状況下で、唯一味方になってくれた龍一郎にひかれ、“許されない”愛が芽生えていく。

 江口さん演じる龍一郎は、ある事件をきっかけに大手新聞社を辞め、心に深い傷をかかえながら、区役所の夜間臨時職員として働いていたが、玲との出会いにより、過去に背負った罪に少しずつ向き合い、生きる意味を見いだしていくという役どころ。ドラマは、年の離れた2人の誰からも応援されない恋愛や、「無戸籍」という事実にゆらぐ親子関係などを通じ、生きることの素晴らしさ、恋することの素晴らしさ、そして家族の素晴らしさを伝えていく。

 そのほかのキャストとして、「無戸籍」であることを知られ、そのことで引き裂かれていく娘とのきずなに苦悩する玲の母親・葉子を木村佳乃さん、葉子の義理の母で葉子を嫌い、玲にもつらく当たる谷崎香織里を浅田美代子さんが演じる。また、中村蒼さん、北大路欣也さん、要潤さんらも出演する。

 フジテレビのドラマ初主演となる武井さんは、「『まさか」と言ってしまったくらい、びっくりしました。幼いころからフジテレビの連続ドラマを見て育ってきた“フジっ子”の私にとって、その主演を務めさせていただくということは、あり得ないことすぎて、本当に震えるくらいうれしいのですが、その半面ある意味恐ろしいです」とコメント。また、今回の難役に対し、「戸籍がないということで悩んだり、絶望的な気持ちになるだろうけど、そういった面を重たく引きずるだけではなく、いろんな人たちと出会うことによって、未来に向かって前向きになれるよう丁寧に演じていきたい」と意気込んでいる。

 また、江口さんは、「僕が演じる樹山龍一郎は、新聞記者としての信念と情熱のまま突っ走り、人を傷つけたあげくに、取り返しのつかない結末を背負いながら心が凍ってしまった男の役です。武井さん扮(ふん)する主人公・玲との、魂のぶつかり合いをどう演じていけるか今から楽しみです」とコメントを寄せている。「息もできない夏」は、7月から毎週火曜午後9時放送予定。(毎日新聞デジタル)

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