女子ゴルフ:宮里藍選手のメジャー初制覇に期待 解説の中井学さん語る

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 6月7~10日(現地時間)に開催されるゴルフのメジャー第2戦「全米女子プロゴルフ選手権(ウェグマンズLPGA)」が、WOWOWで全日程中継される。日本からは宮里藍、上田桃子、宮里美香、野村敏京、金子絢香選手がメジャー初制覇に挑む。今回が現地リポート初挑戦となるプロゴルフコーチで解説者の中井学さんに、注目の選手や見どころを聞いた。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 世界のトップ女子プロゴルファーが集うLPGA女子ゴルフツアーは、60年以上の歴史を持つツアーで全米を中心に世界各地で2~11月にかけて開催される。今季メジャー第2戦となる「全米女子プロゴルフ選手権」は、昨年と同様に米ニューヨーク州のローカストヒルCCを舞台に行われる。昨年は、ヤニ・ツェン選手(台湾)が4日間を通して一度も首位の座を譲ることなく、メジャー最少ストローク記録タイの通算19アンダーで優勝。「ヤニ圧勝」のイメージがあまりにも強いため、今年はヤニの独走を誰が阻止するのかに話題が集まっている。

 日本から挑む5選手について中井さんは「注目はやはり藍選手。今年ほどメジャー勝利の期待が大きい年はなく、上位進出だけでなく優勝争いまで期待していい」と力を込める。その理由について、「一番大きかったのは、米国内(4月18~21日に米ハワイ州で行われた『LPGAロッテ選手権』)で勝ったこと。今までアジアやヨーロッパで勝ったことはあったが、米国内に弱かった。だが今回勝ったことで、次はメジャーという声が大きくなってくるのは当然のこと」と続ける。

 最近の藍選手の印象については、「日本人選手の中で一番ぶれていない。どこに磨きをかければ上位の選手になれるかっていうのを気づいていて、そこに集中している」と語り、「(選手は)プレースタイルなどいろいろと変えたくなりがちだが、彼女はずっと同じパターを使って調整していて、決して変えていない。すごいなと思います」と評価する。

 プレースタイルについては、「セーフティーにプレーして、ミドルパットをポンポン入れていくというタイガー・ウッズ選手の一番強かった時期の攻め方をしている」と表現。通常、ピンに狙っていく方が精神的に負担が少ないというが、藍選手の場合は「ピンに打たずにちゃんと打ちやすいところにプレースメントしている」という。これは「はるかに勇気がいること」といい、「他の選手がどういうプレーをしようが自分は自分のプレーをし続けること、これこそがメンタルが強いということ。そういったところもうまくお伝えできればと思います」と意気込みを語った。 

 ◇WOWOW番組情報

 第1日 6月7日深夜0時45分~(WOWOWプライム・無料)▽第2日 6月9日午前5時30分~(WOWOWライブ)▽第3日 6月10日午前5時~(WOWOWライブ)▽最終日 6月11日午前5時~(WOWOWライブ)▽総集編 6月14日午後3時~(WOWOWライブ)

 <プロフィル>

 なかい・がく 1972年4月14日生まれ。大阪府出身。中学でゴルフを始め、高校3年生の時に日本ジュニア出場など活躍。92年に渡米し大学に通いながらゴルフの腕を磨き、独自の理論を確立。03年からプロゴルフコーチとしてツアープロからアマチュアまで指導している。

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