中川大志:ミタ・長男が「平清盛」で若き頼朝役に 14歳は初体験だらけ

大河ドラマ「平清盛」で源頼朝の少年期を演じる中川大志さん=NHK提供
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大河ドラマ「平清盛」で源頼朝の少年期を演じる中川大志さん=NHK提供

 大ヒットドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)で阿須田家の長男・翔を演じた俳優の中川大志さんが、17日放送のNHK大河ドラマ「平清盛」の第24回「清盛の大一番」で少年期の源頼朝役として初登場する。「歴史は好きだけど、(歴史の勉強は)得意ではない……。でも、平安時代の本を読んで勉強しました」と元気よく話す14歳になったばかりの現役中学生の中川さんに、役への思いを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 ドラマは、武士が貴族たちから差別されていた時代、武士の新興勢力・平氏の元で育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ねて“武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という物語。平清盛(松山ケンイチさん)は白河法皇(伊東四朗さん)の“落胤(らくいん)”で、忠盛(中井貴一さん)が養子にしたという設定で描かれる。

 中川さんが演じる源頼朝は、父・源義朝(玉木宏さん)と疎遠になった母・由良御前(田中麗奈さん)によって、エリート教育を徹底的にたたき込まれた源氏の嫡男。平治の乱で立派な初陣を果たすものの、清盛の知略により敗北し、敗走する途中、父とはぐれ平氏の捕虜となる。そして、生涯の大きな壁となる清盛と対面する……という役どころ。青年期以降は、中川さんの所属事務所の先輩である岡田将生さんが演じる。

 中川さんは頼朝について「学校で習いました。頭がいい人というイメージ。偉大で有名な人なので自分でできるのかな?という思いがありました」と話し、少年期の頼朝を「若いのにいろいろなものを背負っていて、複雑ですよね。力でものを動かす父に疑問を持っているけど、誇りにも思っている。源氏の嫡男という誇りを忘れない」と分析する。そして「撮影では頼朝の心情を常に考え、監督に相談しています」と話す。

 中川さんは11年の大河ドラマ「江 姫たちの戦国」にも細川忠興の息子・光千代役として出演したが、今回の大河ではたくさんの“初体験”があったという。「乗馬や刀、鎧(よろい)を着るのも初めて。弓の練習もしていて、はまっちゃいました。乗馬は撮影が終わってもやりたい。馬は可愛いし癒やされます。刀はもっと勉強したいと思いました。現場ではたくさんのことを勉強させてもらっています」と撮影を楽しんでいる様子。苦労していることに「所作」を挙げ、「所作に集中すると芝居がおろそかになって、芝居に集中すると所作を忘れる……。難しいですね。どっちもしっかりできるように頑張っています」と語る。

 中川さんの撮影は、源氏の武士を演じる玉木さんらとの共演シーンが多く、撮影中の様子を「“源氏チーム”は一丸となっていて、仲がいいんです。待ち時間もずっとしゃべっています。玉木さんはすごく優しくて、本当のお父さんみたい。可愛がってもらっています。芝居のことはまだいわれたことはないけど、いろいろ教えてもらっています」と明かす。頼朝の青年期以降を演じる岡田さんについては「まわりから『似ている』っていわれるのですが、自分は認識していなくて、そうかな?って思いました」と話す。

 一方、ライバルである“平氏チーム”の松山さんについては「優しくて、楽しい方という印象。僕のことを知っていたのかは分からないけど、高校生くらいだと思っていたみたいで、(撮影当時)13歳ってことにびっくりしていました」と話しながら、「もうちょっと若々しくなりたい……。年相応に」と中学生とは思えない発言も飛び出した。しかし、中川さんはまだ14歳。「俳優の仕事を続けていきたい?」と聞くと、「お芝居が楽しい。芝居で頭を悩ませているときも楽しいです。ずっとやりたいですね」とあどけない笑顔で語った。

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