サム・ライミ監督、トビー・マグワイアさん主演による大ヒットシリーズ3部作「スパイダーマン」(02、04、07年)から5年。スタッフ、キャストが入れ替わり、新たな「スパイダーマン」シリーズ「アメイジング・スパイダーマン」が幕を開ける。主人公ピーター・パーカーにふんするのは、「ソーシャル・ネットワーク」(10年)で注目されたアンドリュー・ガーフィールドさん。相手役のグウェンを「ヘルプ 心がつなぐストーリー」(11年)のエマ・ストーンさんが演じる。
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幼いときに両親が失踪し、おじ夫婦に育てられたピーター(ガーフィールドさん)。高校生となった彼はある日、父が残したブリーフケースを見つけたことをきっかけに、父の研究パートナーだったコナーズ博士の元を訪れる。そこで研究中のクモにかまれ、特殊な能力が備わり、スパイダーマンとしてさまざまな敵と戦っていくことになる。コナーズ博士を演じるのは、「ノッテングヒルの恋人」(99年)や「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」(10年)などで知られるリース・イーバンズさん。今後のシリーズのカギとなる人物らしく、失踪したピーターの父リチャード(キャンベル・スコットさん)ともども、今後どのような役割を果たすのか興味深い。
今作が長編2作目となるマーク・ウェブ監督は、前作で青春恋愛映画「(500)日のサマー」(09年)を撮っているだけに、アクションに加えて、いまだ成長途上の若者ピーターが葛藤しながら自分探しをする様子と、グウェンとのロマンスに力点が置かれた青春映画ふうに仕上げた。またグウェンが、“私を守って”タイプではなく、スパイダーマンを率先して助ける“スーパーヒロイン”タイプであることも今作の特徴だ。ただ、せっかく“新生”をうたうのだからオリジナルのエピソードを増やし、もう少し遊んでみてもよかったのではないかと物足りなさをおぼえるのは、欲張りすぎだろうか。30日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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