ミュージシャンの坂本龍一さんが、ドキュメンタリー映画「LIGHT UP NIPPON 日本を照らした奇跡の花火」の9日に新宿バルト9(東京都新宿区)で行われるイベントに登場し、トークショーを行うことが5日、分かった。坂本さんはこれまで、海外の映画祭などには何度か出席したことはあるが、日本国内で1作の映画のトークショーに登場するのは「記録が残っていない」というほど異例のことだという。
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「LIGHT UP NIPPON」は、ある一人の会社員が「東日本大震災で中止になった東京湾花火大会の花火って、どうなるんだろう?」と疑問を抱いたことからスタート。プロジェクトは「東北を、日本を、花火で、元気に」をスローガンに、昨年8月11日、地元の人々の協力のもと、東北地方の太平洋沿岸10カ所で一斉に花火を打ち上げた。映画は、スタッフが初めて被災地入りした日から、被災者とともにさまざまな困難を乗り越え、花火大会が成功するまでを追いかけた900時間に及ぶ映像をまとめたドキュメンタリーで、今作の収益は、昨年よりも規模を拡大して、今年も8月11日に実施される花火打ち上げの運営費にあてられる。
プロジェクトの趣旨に賛同し、今作に音楽を提供した坂本さんは、プロジェクト発起人の高田佳岳さんと会場でトークを繰り広げる。坂本さんは「たかが花火、されど花火。天に上がり、ポンと消える火の玉。僕たち日本人の祖先信仰と無常観をこれほどよく表しているものはない。とりわけ愛するものを亡くしたあと、それは特別胸に刺さる」と映画にコメントを寄せている。
映画は7日に映画館で公開されると同時に写真集付きの特別DVDを上映館の窓口と「TSUTAYA Online」などの通販サイトで2500円で限定発売する。レンタルも同時に開始。またインターネット上の映画サイト「THEATER TOKYO.」(https://www.theatre-tokyo.com/)で先行上映中。オンライン上の映画観賞料金は、映画観賞のみのプラン(1200円)のほかに3号玉(直径100メートル)プラン4200円(3号玉3000円+観賞料金1200円)など募金額によって打ち上げる花火の大きさが変わる花火募金付きのプランが3種がある。料金の一部収益と花火代金は「LIGHT UP NIPPON」がとりまとめて花火打ち上げなど東日本大震災の復興支援に使用される。(毎日新聞デジタル)
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