アイドルグループ「AKB48」のメンバーで、仙台市の実家で東日本大震災の被害を受けた岩田華怜（いわた・かれん）さんが、NHKの東日本大震災・被災地支援番組「明日へ1min」の新シリーズ「カレンの復興カレンダー」でナビゲーターを務めることが17日、明らかになった。岩田さんは「決して忘れてはいけない3．11の出来事。当時13歳の私が体験したことを故郷のみなさんからのメッセージを通して全国に発信し、復興に向けての希望のカレンダーになるようにがんばります。故郷の皆さんが1minでも笑顔になってくれますように……」と意気込みを語っている。

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　岩田さんは、仙台市出身の14歳。昨年3月11日に実家で被災し、避難所で生活した後、昨年4月にAKB48の研究生セレクション審査に合格し上京した。同年12月には 声優選抜入りを果たし、今年3月にAKB48史上最年少で正規メンバーに昇格。現在、チーム4のメンバーとして活動している。被災地出身の著名人らが歌う同局の復興支援ソング「花は咲く」に参加しており、ソロでカップリング曲の歌唱を担当している。

　「カレンの復興カレンダー」は、被災地復興支援プロジェクトのポータルサイト「明日へ～支えあおう～」の1コーナー「現地発！明日へブログ」から、毎回一つの記事を取り上げ、岩田さんが紹介するという内容。同コーナーでは、被災地で暮らす人たちが、リアルな生活の様子と思いを書きつづっている。

　制作統括の長野真一さんは、「『現地発！明日へブログ』は、年齢も職業も異なる被災地のみなさんに日常の様子を書いていただいています。リアルな声だけに胸打たれる記事もたくさんあります。それを、自らも被災した岩田華怜さんにナビゲートしてもらうことで、「被災地発」を強く打ち出し、普段メディアにあまり載ることのない被災地の日々の様子を全国にお伝えできたらと思っています」とコメントしている。

　総合テレビで21日午後10時～同15分に、岩田さん自身の被災体験、AKB48に入ってからの被災地支援活動の様子などを紹介するキックオフ番組「カレンの復興カレンダー・キックオフ特番」を放送。レギュラーの「明日へ1min カレンの復興カレンダー」は総合テレビで8月下旬から毎週月曜午後7時56分～同57分に放送予定。（毎日新聞デジタル）