ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、「カオスヘッド」「シュタインズ・ゲート」に続く科学アドベンチャーシリーズ第3弾「ロボティクス・ノーツ」(PS3・Xbox360)です。MAGES.ゲーム事業部の梶岡俊彦ディレクターに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
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−−ゲームの特徴と、セールスポイントは?
科学アドベンチャーシリーズとして、本来の「科学的検証を踏まえてのファンタジー」という特徴を押さえつつ、高校の部活動を舞台にした青春群像劇という“若い”物語です。巨大ロボット建造という、ロボットアニメ世代がわくわくするような夢をメーンに、登場人物たちのさまざまな夢や思いを描いていきます。もちろん、シリーズを通して登場する、裏で渦巻く世界を滅ぼすほどの陰謀もあり、主人公たちがどうやってその陰謀を打ち砕くのか、最後までハラハラドキドキできるシナリオです。
また、本作では、キャラクターを今までの2D絵から3Dモデルに変更したので、キャラクターのしぐさを細やかに表現できるようになっています。
−−開発のコンセプトは?
舞台の中心が種子島ということで、背景の自然、特に空の青さにはこだわりを持っています。物語の進行も半年に及ぶ長いお話ですので、夏空と冬空を描きわけて、四季が感じられるように工夫しています。
また、部活動のお話なので、必然的に3人以上での会話シーンが多くなります。従来のアドベンチャーゲームの作り方だと、セリフをしゃべっているキャラクターのみ演出していたのですが、それだと会話の輪を感じにくいので、しゃべっていないキャラクターも会話の内容に応じて動きをつけています。これ、作業量的にとんでもないことにはなるのですが、会話感を大切にするためにと時間をかけて制作しています。
−−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。
3Dモデルを扱うのが初めてだったので、キャラクターの動きが全然女の子っぽくならなくて困りました。無理に可愛くしようとすると、今度は動きがふわふわしちゃうんですね。悩んだあげく、「実際に可愛い女の子の動きをまねよう!」ということになって、「アフィリア・サーガ・イースト」というアイドルグループのメンバー2人に演技してもらいました。とにかく初めてだらけだったのでこちらの指示も分かりにくかったと思いますが、2人とも頑張っていろんな動きをしてくれて、そのビデオのおかげで女の子らしい動きが作られたんです。
−−ファンへ一言お願いします。
このゲームの中にはまだまだ書ききれないほどの開発の工夫が入っているんですが、すべての工夫はみなさんにストーリーを楽しんでいただくための工夫なんです。ですから、そんな工夫を知っていただくのではなく、ストーリーに集中していただけたらそれが一番のご褒美なんですね。ロボティクス・ノーツのストーリーと世界観を心ゆくまで楽しんでいただければ、こんなにうれしいことはありませんっ!
MAGES.ゲーム事業部 Div.5ディレクター 梶岡俊彦
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