全国的に厳しい残暑となった23日、東京スカイツリータウン(東京都墨田区)のスカイアリーナで今年で10年目を迎えた「打ち水」のイベント「打ち水大作戦2012」の閉幕イベントが行われた。夏休みということで、多くの親子連れやカップルが参加する中、関係者が今年のテーマである「打ち水で虹を作ろう」と呼びかけ一斉に水をまくと、大きな虹がかかり、参加者からは「すごい! 虹だ!」「きれい~!」などの声が飛び交い、ひとときの涼を楽しんでいた。
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「打ち水大作戦」は、同じ時間に打ち水をして夏の暑い日の気温を2度下げようと03年にスタートした運動。今年は7月22日(大暑)~8月23日(処暑)を「打ち水期間」と設定し、浅草寺(東京都台東区)をはじめ、広尾地区、丸の内地区、秋葉原地区などで打ち水を実施。今回は、「打ち水で虹を作ろう」をテーマに、「雨水や一度使った“二次”利用水を集めて大きな“虹”を作ろう」と呼びかけてきた。
会場には二次利用水と木製のおけ、ガーデンスプレーが用意され、“虹づくり”に励む子供たちや写真撮影をする親子、水を掛け合いはしゃぐカップルの姿が見られた。打ち水前の気温は35.4度と暑かったが、打ち水後には32.9度と2.5度も下がり、参加者らは「涼しかった~」などと感想を語っていた。
これまでの打ち水イベントに参加してきた、秋葉原地区で「うち水っ娘大集合!」を行う胡桃咲姫さんは、「すごくきれいな虹ができてよかった! 来年もやってほしいです」と笑顔を見せた。「打ち水大作戦」隊長の真田武幸さんは、「(打ち水イベントでは)天気が思わしくない日も続いたが、広尾商店街と今日の(東京スカイツリーでの)打ち水で虹ができたのでよかった。来年も虹を作っていけたら」とコメントした。
10年目を迎えたことについて、真田さんは「10年目ということで認知がすごいあって、『(打ち水大作戦)知ってるよ』という声が上がっていることがすごいなと思った」とにっこり。「今日で閉幕ですが、暑い日にはぜひ打ち水をしてみてください。みんなで打ち水して節電の意識を高めていけたら」と呼びかけた。(毎日新聞デジタル)