AKB48:悲願の東京ドーム公演初日を振り返る 前田から島崎に辛口エールも

「AKB48」の初の東京ドーム公演「AKB48 in TOKYO DOME ~1830mの夢~」の様子(C)AKS
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「AKB48」の初の東京ドーム公演「AKB48 in TOKYO DOME ~1830mの夢~」の様子(C)AKS

 人気アイドルグループ「AKB48」が目標としてきた初の東京ドーム公演「AKB48 in TOKYO DOME ~1830mの夢~」が24日に開幕した。約4万8000人の大観衆を前に、高橋みなみさんや大島優子さん、27日に卒業を控えた前田敦子さんらは感激の涙を見せたが、アンコールでは、AKB48のチーム再編やAKB48グループ初の海外移籍が発表されるなど、波乱の幕開けとなった。

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 東京ドームは、グループが目標としてきた会場。開演に先立って高橋さんは「ぜひ私たちのゴールライン、スタートラインを見届けてください」とあいさつし、ヒット曲「会いたかった」では、元メンバーでSDN48に移籍後、卒業した野呂佳代さん、大堀恵さんらも参加するなど、悲願の東京ドーム公演実現という祝福ムードで進んだ。

 また、卒業目前の前田さんは、将来のエース候補と目されている島崎遥香さんらとともに楽曲を披露し、後輩たちからの質問に回答。島崎さんが「今の私たちがこんなステージに立てるのは先輩たちが頑張ってきてくれたからだと思います」と感謝すると、前田さんは「私が言うのも何だけど、MCが下手だよね。いいこと言ってるのに感情が入っていない」とチクリ。「ポンコツと言われるんです」という島崎さんに、「私も省エネダンスって言われてたから大丈夫」と辛口のエールを送った。「やめたいと思ったことはあるか」との質問には、「あと4日で卒業するとなってみると、心の底からやめたいと思ったことはないと思う。AKBってすごく大事な場所だと思ったな」としみじみと語っていた。

 しかし、同グループの恒例ともいえるサプライズ発表で、ライブは衝撃の展開へ。アンコールの途中、戸賀崎智信・AKB劇場支配人が登場し、AKB48全体の大幅な組織変更を発表した。チーム4を撤廃して、A、K、Bの3チーム制に戻し、チームAのキャプテンだった高橋みなみさんは「AKB48グループ総監督」に、チームAのキャプテンは篠田麻里子さんに交代、チームKのキャプテンは秋元才加さんに代わって大島優子さんに、チームBのキャプテンは柏木由紀さんに代わって梅田彩佳さんが任命された。

 さらに、宮澤佐江さんと鈴木まりやさんが上海のSNH48に、高城亜樹さんと仲川遥香さんがジャカルタのJKT48に海外移籍し、多田愛佳さんはHKT48に移籍。横山由依さんはNMB48と兼任、北原里英さんがSKE8と兼任、研究生で今回の東京ドーム公演には不参加の光宗薫さんはチームKに、同じく研究生の大島涼花さんはチームAに昇格するなど大幅な所属の変更が発表された。

 一連の発表は、「東京ドーム公演」というひとつのゴールを迎えたAKB48にとって、新たなスタートが提示された形となったものの、東京ドームには大きなどよめきが広がった。

 今回の公演は、AKB48のほか、姉妹グループのSKE48、NMB48、HKT48、JKT48も出演し、26日まで3日間にわたって開催。1日約4万8000人、3日間で合計約14万4000人を動員する。公演タイトルの「1830m」は、同グループが本拠地とする秋葉原の「AKB48劇場」から東京ドームまでの距離を示しており、現在発売中の最新アルバムのタイトルにもなっている。(毎日新聞デジタル)

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