マンガ質問状:「キューティクル探偵因幡」 アニメ化も決定 個性的すぎるキャラクターが続々

もちさんのマンガ「キューティクル探偵因幡」1巻の表紙
1 / 1
もちさんのマンガ「キューティクル探偵因幡」1巻の表紙

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、元・秘密警察犬で狼男の探偵事務所長・因幡洋(いなば・ひろし)と仲間たちが妙なチームワークで事件に挑む姿を描いたもちさんのマンガ「キューティクル探偵因幡」です。Gファンタジー(スクウェア・エニックス)編集部の加藤真美さんに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−この作品の魅力は?

 主人公は毛を愛してやまない毛フェチの狼男探偵・因幡洋。そんなツッコミどころ満載の主人公と愉快な仲間たちが、日本とお金が大好きなイタリアンマフィアの野望に、グダグダで立ち向かっていく探偵ギャグです。

 ポイントは、もち先生の勢いのあるギャグと、生き生きとしたキャラクターたちです。「キューティクル探偵因幡」には、主人公の影が薄くなるくらい個性的すぎるキャラクターたちがたくさんいます。例えば、どうみてもヤギにしかみえないマフィアの首領、腹黒女装少年、苦労人のツッコミ隊長、銃に撃たれても大丈夫な鉄人警部、乙女紳士な袋おじさん……などなど、挙げたらきりがないのですが(笑い)。それぞれのキャラがとても良い意味で変な方向に際立っていて魅力的です! そんなキャラクターたちが、テンポ良くギャグを繰り広げながら、暴れまくるので、読み始めたら止まらなくなると思います。皆さんでツッコミながら楽しめるそんな作品です。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 前作が終わったときに、次回作を「探偵もの」にしましょうということは、初代担当から提案したそうです。理由は、読者アンケートなどでも人気ジャンルとして常に上位に上がっていたこと、「Gファンタジー」で「探偵もの」が掲載していなかったためと聞いています。そこに先生から毛フェチで狼男という設定が提案され、組み合わさって「キューティクル探偵」が誕生したそうです。その後、読み切りを2回掲載し、読者さんからの評判がとてもよかったので、連載になりました。そして連載用に主人公に対抗する敵キャラを出そうということになり、今の形の「キューティクル探偵因幡」になりました。

 −−担当してうれしいことは?

 月並みかもしれませんが、読者さんの喜びの声を聞いた時です。「キューティクル探偵因幡」は読者さんと非常に距離の近い作品で、「どんなものを求めているのか」などの希望を常に聞くように心掛けています。現在も本誌のほうで「扉絵アイデア募集」という、皆さんから描いてほしいイラストのリクエストを募集して、それを本誌の扉絵に採用するという企画をやっているのですが、読者さんにも、先生にも楽しんでいただけているようで、実施してよかったなと実感しました! マンガで喜んでいただくのはもちろんですが、そういったマンガ以外のところ、企画やグッズ関係などでも喜んでいただければ担当として幸いですね!

 また、これは少し個人的にうれしいことなのですが、もち先生はネームをファクスでくださるのですが、そのファクスの片隅に落書きが描いてあることがあり、それがとても可愛かったり面白かったりで、仕事中にとても癒やされます(笑い)。今までは、披露する場がなかったのですが、皆さんとどうしてもこの可愛さを共有したくて、最近はお見せできるものは公式ツイッターなどでひっそりとあげたりしています(笑い)。よければチェックしてみてください!

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 皆さんの応援のおかげで、テレビアニメ化が決定しました。そして原作は連載5周年を迎えることができました! 12月27日には最新単行本10巻が発売。また、3月には初の公式ファンブックの発売を予定しています。ファンブックの方では、読者参加型企画もありますので、ぜひぜひ参加いただき、皆さんと一緒にステキな本を作れればと思っています。楽しい1冊にするために現在もろもろと動いており、もち先生にもたくさん参加していただきますので、楽しみにしていてください!

 また、「Gファンタジー」誌面でも、付録、応募者全員サービスなど、いろいろと楽しい企画で盛り上げていく予定です。もちろんアニメの最新情報も随時発表していきますので、最新情報は月刊「Gファンタジー」の方でチェックしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!

Gファンタジー編集部 加藤真美

マンガ 最新記事