人気アイドルグループ「AKB48」の前田敦子さんの卒業公演が27日、東京・秋葉原のAKB48劇場で行われ、高橋みなみさんや大島優子さん、板野友美さんらがステージ上で前田さんに別れを告げた。高橋さんは「敦子とともにいた6年8カ月と19日を忘れません。一緒に夢をかなえられたこと、幸せでした。ありがとう」と涙ながらに語り、大島さんも「AKB48をここまで連れてきてくれてありがとう。よきライバルでいてくれてありがとうございました」と互いに切磋琢磨(せっさたくま)してきた前田さんに感謝の言葉を贈った。
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同じ初期メンバーとして約6年9カ月にわたってAKB48として走り続けてきた高橋さんは「本当に最後なんだなと思うと寂しくなってきます」と涙ながらにしみじみと語り、「卒業をするからには成功してほしい」とエール。「(AKB48として)東京ドームにもう1回、絶対に出て、敦子にゲストで来てもらえるように、私たちも頑張らないと」と決意を新たにしていた。また、笑顔で見つめる前田さんに「本当に笑ってるね。笑顔を見ると安心します」とほほえみを返した。
小嶋陽菜さんは「私は本当にあっちゃんが好きで、ファンの人の気持ちも分かって、あっちゃんの笑顔がすごく好きで、あっちゃんがAKBとして最後の日だから、ファンとして握手してください」と瞳を潤ませながら前田さんと握手。さらに「今度はメンバーとしてハグしてください」とリクエストすると、前田さんも「にゃんにゃーん」と満面の笑みで抱擁。小嶋さんは「これからもこの先もずっと大好き。おめでとう!」と卒業を祝福した。
板野さんは「ステージに立つ敦子はすごく強くて、いつもすごいなと思ってました」と話し始め、「敦子が卒業を決めてからあと1カ月という時に、ささいなことでケンカをしてしまった」と告白。「AKBでいられる時間がもう限られているのに、もっと一緒にいる時間を大切にすればよかったなって。東京ドーム前日に仲直りしたんだけど……」と後悔の念をにじませ、「これからもずっとずっと友だちとして仲よくしてね。敦子は絶対夢をかなえられると思うので、女優としても輝き続けてください」と目に涙をためながらエールを送った。
「AKB48をここまで連れてきてくれてありがとう。良きライバルでいてくれてありがとうございました」と最初に感謝した大島さんは「あっちゃんが一人で旅立って、女優になっても、私たちはずっとライバルだし仲間だと思っているので、一緒にやって行ければなと思う。楽しかった思い出も、苦しかった思い出もたくさんあるけど、全部、いい思い出です。でもこれからも、みんなで、新しい思い出をいっぱい作っていきましょう」とエールを送った。(毎日新聞デジタル)
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