野村萬斎:1年の延期をへてやっと公開「とにかくうれしい」 「のぼうの城」ジャパンプレミア

映画「のぼうの城」のジャパンプレミアに登場した(左から)上地雄輔さん、榮倉奈々さん、野村萬斎さん、佐藤浩市さん
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映画「のぼうの城」のジャパンプレミアに登場した(左から)上地雄輔さん、榮倉奈々さん、野村萬斎さん、佐藤浩市さん

 戦国時代を舞台にした狂言師の野村萬斎さんの主演映画「のぼうの城」(11月2日公開、犬童一心・樋口真嗣監督)のジャパンプレミアが20日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、野村さんをはじめ榮倉奈々さん、佐藤浩市さん、成宮寛貴さんといった豪華キャストが登場。劇中では迫力ある「水攻め戦術」シーンが描かれることにちなんで、ステージには滝が流れるパネルが用意され、ステージ前では炎が上がるという“水攻め&火攻め”の迫力ある演出が行われ、会場は大盛り上がりだった。

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 当初は11年9月に公開予定だったが、その年の3月に起こった東日本大震災に配慮して1年以上公開を延期したことから、野村さんは「念願の素晴らしい映画が皆さんのお目に触れることになり、とにかくうれしい。泣いて笑ってびっくりして、ちょっとずっこけて、最後に活力をもらってお帰りいただきたい」と笑顔で観客に呼びかけた。

 「のぼうの城」は、和田竜さんのベストセラー小説が原作。豊臣秀吉が唯一落とせなかった武州の忍城(おしじょう)にまつわる実話が基になっている。戦国時代末期、民衆から“でくのぼう”を揶揄(やゆ)した「のぼう様」と呼ばれながらも親しまれた忍城の城代・長親(野村さん)が、秀吉(市村正親さん)の命を受けて攻めてきた三成(上地雄輔さん)率いる2万の大軍に、わずか500騎の軍勢で挑む……というストーリーが展開する。

 同作は犬童監督と樋口監督の“ダブル監督”ということから、佐藤さんは「最初は若干戸惑うところがあったけど、だんだんうまい具合に融合してきた」とにっこり。犬童監督と樋口監督の“化学反応”が面白かったという佐藤さんは、「僕とぐっさん(山口智充さん)で2人の監督のまねをさんざんやってました」と撮影中のエピソードを明かした。

 時代劇初挑戦で、男勝りな戦姫・甲斐姫役を演じた榮倉さんは「山口さんを投げたりするシーンもあったので、武術や乗馬を練習しました」と明かした。2カ月ほど練習したという乗馬のシーンについて「カットされてました」と不満げに語ると、犬童監督は「映画のためにはない方がいいと思ったので……。(乗馬のシーンは)すごくいいシーンで、ちゃんと残ってますよ!」とあわててフォローしていた。

 この日は、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)で舞台あいさつも行われた。イベントには、山口さん、上地雄輔さん、山田孝之さん、樋口監督も登場した。映画は11月2日公開。(毎日新聞デジタル)

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