「ウィンターズ・ボーン」(10年)での熱演で米アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたジェニファー・ローレンスさん主演の映画「ハンガー・ゲーム」が28日から全国公開された。スーザン・コリンズさんによる世界的ベストセラーを映画化した今作は、今春、米国で公開され、興行収入4億ドル(約310億円)を突破。現時点で、12年の興行成績ランキングでは「アベンジャーズ」「ダークナイト・ライジング」に次ぐ3位につけている大ヒット作だ。3部作の原作小説同様、映画も3部作のシリーズ化が決定している。
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米国崩壊後の北米大陸を支配する独裁国家パネムで、年に1度開かれるイベント、ハンガー・ゲーム。それは、最先端都市キャピトルの外に広がる12の隷属地区から12~18歳の男女を1人ずつ選び、合計24人のプレーヤーが最後の1人になるまで殺し合うというサバイバルゲームだ。そのゲームに、妹の身代わりとして志願したカットニス。彼女を含む24人の若者の命懸けのゲームが幕を開ける。
物語は大きく、前半と後半に分けられ、ゲームが開始されるのは後半。前半でカットニスの暮らしぶりや人間関係を描くことで、人間ドラマにも重点が置かれた作品となっている。日本の某サバイバル映画やハリウッドの某アクション映画に似ているという声も一部から聞こえてくるが、原作者のコリンズさんは、ギリシャ神話に出てくる牛頭人身の怪物ミノタウロスと、そのいけにえにされた若者たちのエピソードと、最近、視聴者の好奇心をあおるリアリティショー番組などからストーリーを着想したという。
共演は、カットニスとともに戦うプレーヤー、ピータに「テラビシアにかける橋」(07年)や「センター・オブ・ジ・アース」(08年)に出演のジョシュ・ハッチャーソンさん、カットニスの親友に、10月公開の「エクスペンダブルズ2」にも出演しているリアム・ヘムズワースさん、カットニスとピータにハンガー・ゲームでの戦い方を教えるヘイミッチに「ゾンビランド」(09年)のウディ・ハレルソンさんら。メガホンをとったのは、「カラー・オブ・ハート」(99年)や「シービスケット」(03年)のゲイリー・ロス監督。28日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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