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マンガ質問状:「となりの怪物くん」 打ち合わせの長さは業界ナンバーワン? 10月からテレビアニメ放送

マンガ
ろびこさんのマンガ「となりの怪物くん」(講談社)10巻の表紙

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、勉強にしか興味がなかった女子高生・水谷雫と、問題児・吉田春の恋を描いたろびこさんのマンガ「となりの怪物くん」(講談社)です。月刊マンガ誌「デザート」編集部の鈴木重毅さんに作品の魅力を聞きました。

 −−この作品の魅力は?

 基本は冷血女子・水谷雫と超問題児・吉田春(ハル)のすれ違いラブストーリー。

 入学以来学校にこないハルにプリントを届けたところ、勝手に友達認定されてしまった雫。

 だけど、彼の純粋さに引かれて逆に好きになってしまうけれど……?

 というお話です。……ですが、作品全体は明るく笑える青春群像。

 どのキャラにも主人公たり得るキャラの魅力、おかしさがあり、抱えている悩みがあり、そして恋をする。

 読んだら必ず自分だけの大好きなキャラが見つかる作品だと思います。

 少女マンガとは思えないくらい遊び心も満載の自由が高い作品ですので、男性にもおすすめです!

 −−作品が生まれたきっかけは?

 作者のろびこさんはいろいろな魅力を持った作家さんですけれども、いろいろ魅力がありすぎると時としてなかなか人に伝わらないものです。

 それゆえにブレークできていなかったので、担当を引き継いで「ひみこい」というシリーズでまず絵の魅力と空気感、ストーリー構成力だけで読者に喜んでもらおうとしました。

 でも、とてもいい作品にはなったのですが、理想よりは反響が弱く……。

 それで、もう一つの大きな魅力であるキャラクターの魅力に特化した連載作品をやろうということになりました。

 やるからには誰も見たことない男の子を描いてほしいということでハルが誕生し、そのハルを制御できる唯一の女の子ということで雫が生まれました。

 (ろびこさん的には逆の順でイメージがまとまったみたいですが……)

 2人ともかなり斬新なキャラになったのはよかったのですが、その後、2人なりの思考、行動を考えるのにずっと苦労するはめになりましたね(笑い)。

 また、自分はもともと芝居をやっていたのもあって、同時多発的にいろいろな人間を描くものが好きみたいなんですが、ろびこさんの初期の作品「カラクリ演劇堂」を読んだときに、この人ならたくさんのキャラを魅力的に描けると思ってました。

 なので夏目とササヤンというキャラが出て来たときに、いつかこの人たちも恋をして、みんなで笑ったり泣いたり、ときには支え合ったりするような話にしてほしいというイメージを持ってました。

 ろびこさんのほうでも青春群像をやりたいと思っていたみたいで、うまくお互いの理想がはまった感じです。

 −−編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった……、もしくはクスッとしたナイショのエピソードを教えてください。

 自分的には大変じゃなくて楽しいばかりなのですが、恐らく打ち合わせの長さは業界でも1、2を争うのではないかと。たった1話を作るのに最長で延べ200時間かかったことがあり、そのときは最後24時間ぶっ続けでSkypeで打ち合わせしてました。

 お互いに完璧主義であきらめるのが大嫌いなので、楽しく首絞め合ってます(笑い)。

 また、ろびこさんは本当に納得するまでは全然描き出せないタイプなので、最近ようやくおおむねどういう思考回路で作品を作り上げているのかほぼ解明できたのですが、全然つかめてないころは一体いつ描いてくれるのかとしょっちゅう胃がギリギリしてましたね。

 とはいえ、彼女も原稿上がった後の僕の果てしない酒飲みながらのマンガ話で毎月2日間、時間を奪われているので……。まあ、僕が悪いんです(笑い)。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 10月1日からテレビ東京さんほかでアニメが始まります。ろびこさんも僕も大満足の出来なので、原作ファンの方にはきっと喜んでいただけるんじゃないかと思いますし、超情熱的なアニメスタッフの皆さん、キャストの皆さんのお陰でアニメから入る方にとってもめちゃめちゃ面白くて魅力的な作品になってると思います。ぜひご覧ください!

 また、11月21日に公式ファンブックが発売になります。

 ろびこさん本人責任編集のお宝満載本です。超初期設定や1話目ネームも載せちゃいます。

 そちらもよろしくお願いします!

 講談社 デザート編集部 鈴木重毅

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