MD松尾の月間ヒット予測：「どうぶつの森」など大作効果で大幅増か　12年11月

　「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。

ウナギノボリ

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　11年の11月は、上旬の大作「スーパーマリオ3Dランド」（3DS、任天堂）から年末商戦が早めにスタートしたこともあり、盛り上がりました。東日本大震災の影響もほとんど感じられず、例年通りの売れゆきに戻りました。

　さて、12年の11月は、いずれのハードもビッグタイトルが相次いで投入されることもあり、例年を大幅に上回る実績が期待できそうです。

　首位とみているのは「とびだせ どうぶつの森」（3DS、任天堂）。DSで大ヒットしたタイトルの待望の新作で、DS版のユーザーが3DS本体を買う動機になりうるソフトとして大いに期待しています。キュートなデザインで話題の特製3DS LL本体とのセット版もかなり売れるでしょう。

　「どうぶつの森」を追いかけるのは「テイルズ オブ エクシリア2」（PS3、バンダイナムコゲームス）でしょうか。かなり前からテレビCMを放送していることもあり、予約が絶好調。シリーズの熱心なファンに加えて、新型PS3でのエントリーユーザーも取り込めるのでは。3位はZ指定タイトルの「コールオブデューティ ブラックオプス2　字幕版」（PS3、スクウェア・エニックス）と予想。去年の「コール オブ デューティ モダンウォーフェア3」もそうですが、シリーズを重ねるごとにファンを増やしています。「ポケモン不思議のダンジョン　マグナゲートと∞迷宮」（3DS、ポケモン）、「レイトン教授VS逆転裁判」（同、レベルファイブ）など、年末商戦が本格化する11月後半発売のタイトルもランキングをにぎわせそうです。

　◇12年11月のヒット予測

1位　とびだせ　どうぶつの森（3DS）

2位　テイルズ オブ エクシリア2（PS3）

3位　コールオブデューティ ブラックオプス2　字幕版（PS3）

4位　第2次スーパーロボット大戦OG（PS3）

5位　ポケモン不思議のダンジョン　マグナゲートと∞迷宮（3DS）

6位　レイトン教授VS逆転裁判（3DS）

7位　みんなのGOLF 6（PS3）

8位　真 三国無双6 Empires（PS3）

9位　エクストルーパーズ（PS3）

10位　ワールドサッカーウイニングイレブン2013（PSP）

　◇参考資料 11年11月売り上げ結果（TSUTAYA調べ）

1位　スーパーマリオ3Dランド（3DS）

2位　コール オブ デューティ モダンウォーフェア3　字幕版（PS3）

3位　ファイナルファンタジー 零式（PSP）

4位　初音ミク−Project DIVA−extend（PSP）

5位　戦国BASARA3 宴（PS3）

6位　バトルフィールド3（PS3）

7位　アンチャーテッド −砂漠に眠るアトランティス−（PS3）

8位　ゼルダの伝説 スカイウォードソード（Wii）

9位　ワールドサッカー ウイニングイレブン 2012（PSP）

10位　俺の屍を越えてゆけ（PSP）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと） TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

　「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩いてきた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。