テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」(大阪市此花区)の累計入場者数が29日午前10時32分の時点で累計1億人を突破した。01年3月31日の開業以来4231日目、約11年7カ月での1億人突破は、テーマパークとしては世界トップレベルの速さとなる。1億人目の入場者は東京都世田谷区の3人家族の母親、山下裕美子さん(41)で「めちゃくちゃ恥ずかしいです。すごいですね1億人って。まさか私とは。実家がこちらで何度も来ていますが、(年間パスを贈られて)しょっちゅう帰って来なきゃいけませんね」と笑顔だった。
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USJは、開園10周年を迎えた11年から入場者をそれまでの2割近く伸ばし、さらに12年4~9月の入場者数も前年の同時期を2割上回るなど、最近は開場以来の人気を見せている。好調の要因に3月にファミリー向けの新エリア「ユニバーサル・ワンダーランド」をオープン、5月にはハリー・ポッターをテーマとした新しいエリア開業を発表して話題を集めたことも影響している。現在はシーズンイベント「ユニバーサル・サプライズ・ハロウィーン」も人気で、10月のみの入場者数では過去最高の年間1100万人を記録した開業年の10月を超える勢いだという。
1億人突破について、同パークの広報は「予想よりは若干早かった。世界最高のエンターテインメントを追求し続けたことがゲストにも信頼を得た」とコメント。好調の理由については、ユニバーサル・ワンダーランドのターゲット層の家族連れが前年比で28%増えたこと、またターゲットをテーマパーク好きの家族連れと独身女性のグループに絞ってイベントを展開してきたこと、映画はもちろん人気アニメ「ワンピース」やゲーム「モンスターハンター」など、ここでしか体験できないコンテンツのアトラクションを高いクオリティーで提供しており、来場者のリピート率が高まったことなどを挙げている。
1億人目のゲストが入場ゲートを通った瞬間、スヌーピーやハローキティ、セサミストリートのエルモなど、人気キャラクターと同パークのクルーたちが一斉に祝福。キャラクターたちとともにレッドカーペットを歩いて、記念セレモニーを行った。1億人目のゲストには、1年間いつでも入場でき、アトラクションをスムーズに楽しめる専用の「1億人ゲスト・ロイヤル・スタジオ・パス」を家族分、プレゼントされた。(毎日新聞デジタル)