ちはやふる:新の知られざる過去が小説版第2巻に

12月13日に発売される「小説ちはやふる中学生編2」(講談社)
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12月13日に発売される「小説ちはやふる中学生編2」(講談社)

 競技かるたに情熱を燃やす高校生たちを丁寧に描き、テレビアニメ化もされている末次由紀さんの人気マンガ「ちはやふる」(講談社)のオリジナル小説「小説ちはやふる中学生編」の第2巻がコミックス19巻と同じ12月13日に発売されることが明らかになった。主人公の綾瀬千早がかるたを始めるきっかけを作りながら、小学校卒業とともに離れてしまった綿谷新の中学時代が描かれる。

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 「ちはやふる」は、転校生の新と出会って競技かるたの魅力に目覚めた千早のかるたにかける青春を描いた少女マンガ。モデルの姉が成功することを夢にしていた小学生の千早は、転校生の新と出会ったことをきっかけに幼なじみの太一と3人でかるたにのめり込んでいく。ところが小学校卒業とともに新は千早たちと離れ、故郷の福井に戻ってしまう。そして高校生になった千早は、太一とかるた部をつくるが、福井に戻った新はかるたをやめていた……というストーリー。「第2回マンガ大賞2009」「このマンガがすごい!2010」「第35回講談社漫画賞」の3冠を獲得。11年10月~12年3月に日本テレビでアニメ版が放送され、13年1月からはアニメ版2期の放送も決まっている。

 小説版は、「竹取物語」などの古典作品から「あさきゆめみし」などの人気マンガやゲームをテーマにした小説を数多く手がけている時海結以さんが担当し、イラストを原作者の末次さんが手がけており、1巻を9月に発売し、6万部を突破するヒットを記録している。

 今回の小説版2巻では、新がかるたをやめてしまった中学時代のエピソードが描かれる。離れ離れになってしまった千早や太一と交わした約束を胸に永世名人だった祖父の「かるた」を再現するため練習に励む新だったが、厳しすぎる現実が、新を絶望へと追いつめていく……。

 末次さんは「福井に帰った新の毎日はたどって考えるととても切なくて、今回その思いを小説という形ですくい上げてもらえて、なんだかホッとしました。この少年の思いが皆さんに届きますように」とコメントを寄せている。「小説ちはやふる中学生編2」は、12月13日発売、700円。(毎日新聞デジタル)

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