スギちゃん:流行語大賞の翌年消えるジンクス「払拭できる!」

「2012 ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞を受賞し、喜びを爆発させるお笑い芸人のスギちゃん
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「2012 ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞を受賞し、喜びを爆発させるお笑い芸人のスギちゃん

 今年流行した言葉を決める「2012 ユーキャン新語・流行語大賞」が3日発表され、お笑い芸人のスギちゃんのギャグ「ワイルドだろぉ」が年間大賞を受賞した。「これだけは取りたかった」と受賞に大喜びのスギちゃんは「死ぬまでワイルドを突き進みたい」と“生涯ワイルド”宣言をしたものの、「今日を最後に(『ワイルドだろぉ』を)連発しないようにします。新ネタは正月番組で披露しますよ」とコメント。流行語大賞に選ばれた芸人は翌年消えるジンクスについては、「そういうジンクスもありますけど、いくらでも払拭(ふっしょく)できる。それを目標にやれるのは楽しみ」と来年以降の活躍を誓った。

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 また、所属事務所「サンミュージック」の芸人である小島よしおさんとダンディ坂野さんも過去、流行語大賞を受賞していることから、スギちゃんは「2人は記録を作ってきた人間で、それを自分が超えたいという気持ちがあったので、うれしいですね」と喜びをかみしめ、会場にいる所属事務所の社長に向け、「会社に(受賞の)盾が飾られ、永遠に語り継がれると思います。こういう芸人は二度と現れないので、大事にしましょう」と売り込んだ。また、自身の今年の流行語は「(オードリーの春日俊彰さんのギャグ)『トゥース』です」と他人のネタを引き合いに出して笑わせた。

 同賞は84年にスタートし、今年で29回目。「現代用語の基礎知識」(自由国民社)の読者審査員のアンケートで候補語を選出し、東大教授の姜尚中さん、歌人の俵万智さん、ジャーナリストの鳥越俊太郎さん、マンガ家のやくみつるさんらが名を連ねる選考委員会でトップテンと年間大賞を選出。トップテンは「iPS細胞」「維新」「LCC(ローコストキャリア)」「終活」「第3極」「近いうちに…」「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」「東京ソラマチ」「爆弾低気圧」「ワイルドだろぉ」が選ばれた。

 「ワイルドだろぉ」の年間大賞受賞について、やくさんは「今年は政治の言葉が入った年ですが、それをはねのけてなおというのは、言葉の持つ力とスギちゃんのキャラクターの強さがあったと思う」と評した。また、「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」で受賞したロンドン五輪競泳男子400メートルメドレーリレーで銀メダルに輝いた松田丈志選手は「まさか(トップテンに)入るとはとびっくりしています。(北島康介選手には?) まだ連絡してないんで、これからお礼のメールをします」と笑顔で語っていた。(毎日新聞デジタル)

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