テレビ質問状:大人番組リーグ「時空CM」 豊臣秀吉のCM発注を懸けて現代のクリエーターが対決

大人番組リーグ「時空CM あのとき、CMがあったら…」の1シーン
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大人番組リーグ「時空CM あのとき、CMがあったら…」の1シーン

 WOWOWは毎週日曜午後11時に既存のジャンル以外のエンターテインメントを模索する実験枠「大人番組リーグ」を開設した。それぞれ異なるタイプの番組全12本が、将来のレギュラー番組化を懸けてしのぎを削る。各番組は放送後にウェブ上で集計される視聴者からの投票結果によって4番組がレギュラー化の権利を獲得できる。リーグのチェアマンは俳優の八嶋智人さん。そして美脚の8人組「モデルガールズ」がアシスタントを務め、毎回豪華ゲストも出演する。16日に放送される第7弾「時空CM あのとき、CMがあったら…」を担当したWOWOWスポーツ部の伏見一世プロデューサーにその魅力を聞いた。

ウナギノボリ

 −−番組の概要と魅力は?

 歴史上の偉人から依頼を受け、現代の一流クリエーターが実際の発注を懸けて争うガチンコCM企画対決です。今回は一族の滅亡を危惧する豊臣秀吉が「大阪夏の陣 兵士募集」のCM制作を依頼するために時空を超えて登場します。広告界のトップをけん引する若手クリエーターが、架空のCM発注にどんな発想術を見せるのか注目してください。

 −−番組にするときに一番に心がけたことは?

 なんといってもクリエーターの人選です。架空のCM制作自体に興味を持たれる方はたくさんいましたが、実際に勝ち負けがつくことに抵抗を感じる方も多く、人選は難航しました。何度も説得を重ねた結果、大手広告代理店の電通から玉山貴康さん、カンヌ広告賞の受賞歴もある松尾卓哉さんという広告の最前線で活躍されるお二方にご出演いただくことができました。

 −−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

 両クリエーターの方から「面白いCMを作る」ことが我々の目的ではなく、面白いCMで視聴者に興味を持たせ、「番組レギュラー化」を勝ち取ることが僕らの使命だといっていただきました。その熱い思いを受けて番組スタッフも全力で番組作りに臨めたと思います。ただし、あまりの熱意で「CM2本制作」という規定を超えて、当日3本持ち込まれたチームがあったときは、ルールだからと説得しながら申し訳ない気持ちになりました。

 −−番組の見どころを教えてください。

 幸か不幸か放送日が選挙投票日と重なってしまったのですが、今回のテーマは豊臣家から出された戦国時代の政府広報CMの依頼のようなものです。こんな発想があれば世界が変わるのではという大きな視点でもお楽しみいただけると思います。

 −−視聴者へ一言お願いします。

 番組を見ていただいて、こんな人のCMを見たいという意見があったらお知らせください! レギュラー化の際はぜひ実現させたいと思います。

 WOWOW スポーツ部 プロデューサー 伏見一世

 *……「大人番組リーグ」で放送された番組は、放送後、公式サイトに公開され、投票も同時に可能となる。

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