はじめの1巻:「オンナミチ」 20年後の自分と人生見直し アラサー女性の奮闘コメディー

北沢バンビさんのマンガ「オンナミチ」(小学館)1巻の表紙
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北沢バンビさんのマンガ「オンナミチ」(小学館)1巻の表紙

 1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載、オバちゃんになった未来の自分と共に、自分の人生を見直していくアラサー女性の奮闘を描いた北沢バンビさんのコメディーマンガ「オンナミチ」です。

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 レコード会社に勤める32歳の山口梨花は、誕生日に元カレに呼び出され、一夜を共にしてしまう。複雑な思いを抱えながら帰宅すると、そこには大阪のオバちゃん風の中年女性が待ち構えていた。驚く梨花に、オバちゃんは20年後の梨花だと名乗り、この日の梨花の行動をぴたりと言い当てただけでなく、死まで予告する。オバちゃんの姿で死ぬなんてイヤだ……と、梨花はオバちゃんと共に人生の“失敗”を回避しようとする。

 ◇編集部からのメッセージ ビッグコミックスペリオール編集部 田島稚子さん「あの時こうしていれば……をマンガに」

 皆さんの中で、「あの時こうしていれば……」と思ったことはないですか? もしくは「今こそ昔の自分に言ってあげたい」こととか……。皆さん、実は一つや二つ、心当たりがあるのではないでしょうか? このマンガ「オンナミチ」はそんな気持ちから誕生しました。

 主人公・梨花の前に突如現れたオバちゃんは、20年後の梨花! さらに、このままだと、20年後にこの姿で死ぬ! という奇想天外な設定ですが、実は、人生とは最後の最後まで分からないもの。今が良くても悪くても、将来どうなるかは分からないものなのです。そしてそれは、大人になった誰もが気付くことですよね。そんな誰の心にも浮かぶ不安を、一緒に乗り越えていこうよ!という思いがこもったマンガです。

 オバちゃんは、未来の失敗が分かるから梨花に忠告はしますが、実は「どうすればいいか」は分からない(笑い)。だけど、自分の一番の味方は、やはり自分。逃げずに、自分と自分で悩みながら人生の選択をしていく梨花とオバちゃんに、あなたもきっと勇気づけられるはず! 梨花の周囲のキャラも「いるいる!!」といったリアルな人物がいっぱい! 働いてる男性女性、全ての人に届けたい必読のコメディーです!

 ◇書店員の推薦文 南海ブックス 岡本美紀さん「喜ぶオバちゃんが可愛い」

 突然現れた20年後の自分は「不幸な人生だった」と言い、運命を変えるアドバイスをくれるが、素直に聞けるような自分じゃない。

 憧れの上司に任されたプロジェクトを引き受けるがオバちゃんは大反対。何でも部下のせいにする上司だったことを知っているから。忠告を聞かず進めた企画で、失敗しつつもアーティスト本人が納得できる企画を出すことに成功する。

 いつもの自分はしないことを、できる自分になって運命が変わる。運命が変わるとオバちゃんのファッションもおしゃれに変わる。

 「おしゃれになったー」と喜ぶオバちゃんが可愛いです。

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