最近テレビやCMでよく見かけるけれど、実はあんまりよく知らない……そんな、いまさら聞けない“ネクストブレーク芸人”の基礎知識を、本人たちの言葉を交えて紹介する。昨年、「キングオブコント2012」で5代目キングに輝いたお笑いコンビ「バイきんぐ」に、コンビ結成のきっかけから、解散の危機、最近の活躍、プライベートまでインタビューした。(毎日新聞デジタル)
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小峠英二さん(ことうげ・えいじ。76年6月6日生まれ、福岡県出身のO型。趣味は音楽鑑賞、映画鑑賞、特技はギター)と、西村瑞樹さん(にしむら・みずき。77年4月23日生まれ、広島県出身のO型。趣味は映画鑑賞、テレビゲーム、特技は野球、カラオケ)のお笑いコンビ。SMA NEET Project所属。96年から活動を開始し、昨年、キングオブコント2012で歴代最高得点を獲得して優勝した。同12月には、決勝戦の模様と同番組の裏側を追ったドキュメント、優勝記念特番「キングの晩餐会」を収録したDVD「キングオブコント2012」、芸歴16年で初のベストネタDVD「King」を発売した。
高校3年生のときに自動車教習所の合宿で初めて会い、当時はあまり話をしていなかったが、その後、吉本興業の養成所、大阪NSCの集団面接で偶然再会したことがコンビ結成のきっかけ。西村さんは「半年後くらいに、600人受けているNSCの面接の10人ずつの集団面接で一緒になって、テンション上がってコンビを組みました」と話した。声をかけたのは小峠さんの方で「『うわぁ』って思いましたね。びっくりしました」と振り返った。コンビ名は「意味ではなく響きで決めた。三つくらい候補があって、(お笑いコンビ)『飛石連休』の藤井(ペイジ)さんに決めてもらった」と西村さん。もともと全部カタカナだったが、ネット検索で食べ放題の飲食店と間違えられないように、「キング」をひらがなに変えた。
西村さんは小峠さんについて「そんなふうに見えないと思うんですけれど、意外とビビリ。気が弱いのではなくて、ロケで15メートルくらいの岩を命綱を付けて下りるとき、『バンジー(ジャンプ)も平気。こういうの、全然怖くないんですよね!』ってカメラ目線で言った後に、『いやああああっ』て叫んでた(笑い)」と明かした。一方の小峠さんは西村さんについて「がさつです。テーブルの上でコーヒーこぼしたりとか、すぐドアとかにぶつかったりとか、もう少しだけ注意すれば起こりえない」と語った。
お互い知り合う前に組んだコンビのためか、解散の危機は5回ほど。解散を口にしたのは、小峠さんが4回、西村さんが1回。小峠さんは「(解散を切り出したときは)うまくいってなくて『他にもっと適した相方がいるんじゃないか』と思った。どこの事務所にも所属していないときが3年くらいあって、どん底の時期でした」と明かした。西村さんは「こいつ(小峠さん)が解散って言うときは、『まだいけるやろ』と思っていて、僕が言ったときは『いや、何言ってんの』って(小峠さんが)言った。お互いのバイオリズムが違った」と、危機を乗り越えた理由を語った。
すべて小峠さんが台本を書き、2人で練習する。アイデアは、小峠さんや西村さんの普段の生活、興味のあることなどを題材に考える。「こんなのはどう?」と西村さんからボケの提案をすることはあるが、「面白くない、分かりにくい」(小峠さん)とあまり採用されないという。
キングオブコント優勝後は、老若男女問わず「何となく、テレビで見たことがある」という認知度で声をかけられる機会が増えたという。小峠さんは、決勝戦当日も害虫駆除のバイトに行っていたことを番組で話したため、「町で『害虫の人だ』って言われるようになった」と苦笑。西村さんは「隣に『害虫の人』がいないとインパクトがないから、あまり声をかけられない」というが「おいしいものをいっぱい食べられるようになりました」と笑顔で明かした。
一方で最近の悩みは、「体重がずっと増え続けている。2カ月で6キロくらい太りました。元には戻したいなと思っているけれどなんにもやっていない」と西村さん。小峠さんは、洋服を買いに行くとき恥ずかしくなってきたといい、「今たぶん(変装する)ギリギリのラインになっている。まだそんな段階までいってないやろ、このタイミングでサングラスとかかけたら調子乗っているだろう……」と、変装するタイミングをはかっていることを明かした。
西村さんは、ライバルというとおこがましいが、意識するのは「歴代のキングオブコント優勝者。一緒になったりすると比較されちゃう」と語った。小峠さんが気になるのは、「最近現場で一緒になる『サンドウィッチマン』。M-1を優勝して、現在までのスタイルがすごく正解だと思う。ああいう感じで僕らもやっていきたい。理想というか目標ですね」と語った。
西村さんは「今は、体を張るような仕事がやりたいですね。2人で爆破ものとか、ローションレスリングとか、リアクションの芸をしたい」というが、小峠さんがやりたいのは「トーク番組とかMC。トークは今も出してもらっていますが、これからも変わらずに出たい」とアピール。MCについては「ライブではMCをよくやってたんですが、今はまだ現実味がない。ワンポイントでこないだコーナーを任されたんですが、全然できなくて、テレビとの違いを痛感しました。まだまだ課題が山積だけれど、そっちの力も付けたい」と意欲を見せている。
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