テレビ朝日:開局以来初の年間プライム首位「手応え感じた1年」

プライムタイムで開局以来初めての年間首位を獲得したテレビ朝日
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プライムタイムで開局以来初めての年間首位を獲得したテレビ朝日

 12年の年間視聴率がまとまり、プライムタイム(午後7~11時)でテレビ朝日が平均12.5%と開局以来初の首位を獲得した。ゴールデン(午後7~10時)は12.2%で初の2位、全日(午前6時~深夜0時)は7.7%で41年ぶり4回目の2位と、ともに首位の日本テレビには及ばなかったものの、視聴率争いの台風の目となった。12年について、同局の早河洋社長は昨年11月末の定例会見で「手応えを感じた1年だったと思っている」と総括している。

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 ドラマでは、12年民放ドラマトップの平均視聴率24.4%を最終回(12月13日)に記録した米倉涼子さん主演の「Doctor-X 外科医・大門未知子」をはじめ、「相棒シーズン10」の同20.5%(最終話)、「相棒シーズン11」初回スペシャル(10月10日)の同19.9%など高視聴率を記録。お得意のバラエティー番組では、「とんねるず」が参戦した「お試しかっ!」のスペシャル(12月24日)が18.6%、「いきなり!黄金伝説。」の6時間スペシャル(12月27日)も17.1%を記録。安定した人気を誇るレギュラー番組を長時間のスペシャル番組として弾力的に投入するなどして好成績を残した。

 スポーツ中継でも、6月に行われたサッカー日本代表のW杯アジア最終予選3連戦(オマーン、ヨルダン、オーストラリア戦)でいずれも30%超という爆発的数字を記録したほか、9月の対イラク戦も28.9%、11月のオマーン戦も30%を獲得。フィギュアスケートのGPファイナルでは、女子フリーを放送した12月8日に23.2%を記録するなど高視聴率を連発した。

 ニュース番組も「報道ステーション」が11月14日の23.2%を筆頭に平均で12.9%、夕方の「スーパーJチャンネル」も1月9日に12.3%を記録したのをはじめ平均で8.1%と同時間帯トップと健闘した。

 早河社長は会見で「制作現場も自信を深めている。一方でトップになることの難しさ、上位局の強さも体感しているのではないか。この体験は次のステップに必ず生きてくると思っている」と語り、新年もチャレンジャーとして臨むべく気を引き締めた。13年度は経営計画「デジタルVビジョン」の最終年度で、開局55周年を迎えることから、同局は大型ドラマやバラエティー特番、野球のWBC、フィギュアスケートの国別対抗、世界水泳などの大型スポーツ番組を続々と投入する構えだ。(毎日新聞デジタル)

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