村上弘明:「今後の活力に」被災地の漁師にエール 「三陸発!世界三大漁場を行く」出演

番組「三陸発!世界三大漁場を行く」の制作発表会見に登場した村上弘明さん
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番組「三陸発!世界三大漁場を行く」の制作発表会見に登場した村上弘明さん

 俳優の村上弘明さんが15日、TBS系列のJNNの共同制作番組「三陸発!世界三大漁場を行く」の制作発表会見に登場。東日本大震災の被災地となった岩手県陸前高田市出身で、同番組ではナビゲーターとして、「世界三大漁場」の三陸沖はもちろん、ノルウェー沖も訪れた村上さんは「三陸の漁師さんたちに、これから漁業をやっていこうとする人たちに、ノルウェーやカナダの漁師の思いや考えを聞いてほしい。今後の漁業の活力になればうれしい」と被災地にエールを送った。

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 被災地の現状について、村上さんは「復興は遅々として進まない。どれくらいかかるのか、国レベルで援助しないとできることではない」と印象を語った。一方で「場所によっては、がれきの山だったところが『本当に被災地なのか』というくらい見事に復興しているところもある。地形も気候も違うから、それを知った上で、国に援助してほしい。そのためには地域と中央の太いパイプが必要だ」と自身の考えを明かし、「僕も何かできる限りのことをしていきたい。この番組が復興へのあかりとなってくれたらありがたい」と話した。

 番組は、世界の数ある漁港の中でもとくに漁獲量が多い、優れた漁場「世界三大漁場」と呼ばれているカナダ・ニューファンドランド島沖、ノルウェー沖、そして日本の三陸沖を紹介し、三陸の海が広がる岩手県陸前高田市で生まれ育った村上さんが「海と向き合う。海に生きる」ということはどういうことなのか、さまざまな苦難を乗り越え、ふるさとの海に生きる、世界の漁師たちに会いに行く模様を追う。村上さんは番組のナレーションのほか、実際に三陸沖で定置網船に乗船したり、ノルウェーを訪れている。

 村上さんはノルウェーの漁業について「コンピューターを駆使したハイテク作業。イメージが大分違っていました。でもインタビューの中では自然への感謝の気持ち、謙虚な気持ちを随所からうかがい知れてホッとしました」と語った。一方、危険だという三陸沖での定置網船については「深夜の3時ごろに海に出ていく。漁はプロの集団、匠(たくみ)をほうふつとさせる光景だった。親が漁師だったので、船に乗る危険や怖さは感じなかったですね」といい、「地元の漁師さんと話していると、自分も(地元の言葉になって)なまってしまって。そういうところも見てほしい」と照れながらPRしていた。番組は2月11日午前9時55分に放送。(毎日新聞デジタル)

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