ゲーム質問状:「DmCデビルメイクライ」 コンセプトは世界に向けた生まれ変わり

「DmC デビルメイクライ」(PS3・Xbox360)
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「DmC デビルメイクライ」(PS3・Xbox360)

 ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、人気アクションゲーム「デビルメイクライ」シリーズの最新作「DmCデビルメイクライ」(PS3・Xbox360)です。カプコンの江城元秀プロデューサーに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−ゲームの内容について教えてください

 「デビルメイクライ」シリーズのDNAを受け継ぎつつ、新たに「DmCデビルメイクライ」として生まれ変わりました。舞台は現代となり、世界中の金融や経済といったあらゆる権力が裏で悪魔によってコントロールされている世界で、“天使”と“悪魔”のハーフである主人公ダンテが、人間界と魔界のはざまにあるリンボという場所で、天使の力と悪魔の力を駆使して、かつてない戦いを繰り広げます。

 −−セールスポイントは?

 シリーズの特徴である長剣リベリオンと2丁拳銃エボニー&アイボリーによるアクションは受け継ぎつつ、新たなアクションとしてスピード重視の「エンジェルモード」とパワー重視の「デーモンモード」をボタン一つの簡単操作でリアルタイムに切り替え、自由にコンボ技を繰り出すことができます。また、戦いの舞台であるリンボは、意思のある街をコンセプトに作られており、ダンテを排除するためリアルタイムにダイナミックな変形を行う様子は必見です!!

 −−企画のコンセプトは?

 今回、カプコンの大きなチャレンジとして、よりグローバルなアクションゲームファンに向けて「デビルメイクライ」を生まれ変わらせようと考えました。そのため、カプコンジャパン、カプコンUSA、そして英国のニンジャセオリー社の世界を股にかけた開発体制で、グラフィックやストーリーは海外のセンスを取り入れつつ、アクションの手触りについてはカプコンジャパンでしっかり監修するという新しいコンセプトで制作しています。

 −−ゲームの開発で苦労したことを教えてください。

 グローバルな開発体制だったので、時差と言葉の壁によって円滑にコミュニケーションを取るのに苦労しました。そのために、何度もニンジャセオリー社を訪問し、直接彼らとゲーム内容についてミーティングを重ね、カプコンのアクションゲームの制作ノウハウを伝えることが、すごく難しくもあり、やりがいのある仕事でした。苦労した分、いままでにない西洋と東洋のゲームが融合した新しい「デビルメイクライ」が誕生したと思っています。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 今後、有料のものから無料のものまでさまざまなダウンロードコンテンツ(DLC)も用意しています。特に数量限定特典のDLC「バージルダウンフォール」は、ダンテの兄バージルを主人公としたオリジナルストーリーをプレーできますので、ぜひ、お早めにゲットしてください! また、有料の追加コスチュームの中には、シリーズファンにはうれしいものもご用意しているほか、新ゲームモード「ブラッディパレス」も無料DLCとして配信しますので、ぜひ手に取って遊んでいただけたらと思います。

 カプコン 編成部プロデュース室 プロデューサー 江城元秀

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