47都道府県芸人グルメ便:大洗の「あんこう鍋」 茨城・オスペンギン

「あんこう鍋」の魅力をアピールするオスペンギン
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「あんこう鍋」の魅力をアピールするオスペンギン

 吉本興業の若手芸人が、47都道府県に住んで地元に密着した活動をする「あなたの街に住みますプロジェクト」。全国に住む「住みます芸人」の皆さんに各地のおいしいものを紹介してもらいます。今回は、茨城に住むお笑いコンビのオスペンギンが、大洗の冬のグルメ「あんこう鍋」を紹介します。(毎週日曜更新)

ウナギノボリ

 どうも~。茨城県住みます芸人オスペンギンでーす! 僕たちは住みます芸人として、茨城での活動を始めて約2年がたとうとしてます。ありがたいことに、我々オスペンギンは県内のいろいろなイベント、お祭りに参加させてもらったり、大洗にある水族館「アクアワールド・大洗」に僕たちのプロデュースする「オスペンギンの川柳水槽」なんて水槽も置かせてもらったりしています。

 今回は、そんな大洗の冬のグルメを紹介したいと思います。それは大洗の老舗「かま家」さんの「あんこう鍋」です。

 大洗では「あんこう祭り」というお祭りもあるくらい、あんこうが名産なんです。なので、あんこう鍋のお店がたくさん並んでいます。僕たちは、その中の老舗「かま家」さんに行ってみました。

 こちらの「かま家」さん、普段はおすしやお刺し身などもやってます。あんこう鍋は10月中旬~3月下旬の期間限定メニュー。そしてまずは「かま家」のご主人に「あんこうのつるし切り」を見せてもらえないかと頼み込んでみました。

 あんこうは非常にヌルヌルとした魚で、まな板の上でさばこうとしたら、すべって逃げていっちゃうそうです。なので、あんこうをさばくときは、長い棒を柱にしてそこにつるし、「つるし切り」をするんです。なかなか生で見られるものではありません。

 「あんこうは捨てるところなし」という言葉があって、身はもちろん内臓から何から、全部おいしく食べられるとのこと。見た目はグロテスクなあんこうですが、味は抜群なんです。そんなことを話してくれながら、慣れた手つきで、あっという間につるされたあんこうが骨になってしまいました。さすがはベテランの職人さん。本当にあっという間でした。「すごい! あっという間ですね」というと、「大したことじゃねぇど」とぶっきらぼうで謙虚な答えが返ってきました。茨城県民は謙虚でとっつきにくい県民性だといわれています。確かにそうかもしれませんが、カッコよく見えました。

 「かま家」のあんこう鍋は、みそを使った「どぶ汁」のような味付けで、すりつぶした肝を入れます。具材は一般的な鍋と同じで、白菜、シイタケ、えのき、長ネギ、春菊など。他にも豆腐やしらたきも入れます。

 地元・茨城の食材をふんだんに使ったあんこう鍋は栄養満点。もちろん味も絶品です。すりつぶした肝のおかげで、かなり濃厚な味に仕上がり、プルプルな食感のあんこうの身は逆にさっぱりしていてよく合います。はしが止まりません。味がしっかりしみ込んだ野菜もおいしいし、体が温まりました。

 食べ終わって、ご主人に「すごくおいしかったです!」というと、照れて笑いながら『またこおよ!(また来いよ)」といってくれました。茨城県民は、最初はとっつきにくくても、話してみるとすごく温かいのが県民性だともいわれています。まさにそんな感じのご主人でした。最初はとっつきにくいけど、食べてみるととてもおいしいあんこうも、もしかしたら茨城県の県民性を持っているのかもしれません。

 ぜひ冬も大洗にあんこう鍋を食べに来て、身も心も温まってください!(取材協力:かま家 029・267・5135)

 ◇オスペンギンのプロフィル

 山中崇敬(茨城県神栖市出身)とでれすけ(名古屋市出身)のコンビで、茨城の住みます芸人として11年5月から活動している。毎日午後10時からYNN(よしもとネタネットワーク)茨城(http://www.ynn47.jp/ibaraki/)をユーストリームで生配信中。

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