滝川クリステル:「音楽の垣根を越えさせたい」 4年連続でWOWOWグラミー賞案内役

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 フリーアナウンサーの滝川クリステルさん(35)が、WOWOWで11日(日本時間)に生中継する米国の音楽アワード「第55回グラミー賞」授賞式の番組の案内役を、タレントのジョン・カビラさんと4年連続で務める。世界最高峰の音楽の祭典ということから、滝川さんは「毎回驚かされるようなことがあったり、魅了されるアーティストが出てくるので、本当に楽しみ!」と笑顔を見せる。同賞の案内役をきっかけに、「いろんなジャンルの音楽を聴くようになった」という滝川さんに、授賞式で注目してほしいポイントや生中継への思いを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 グラミー賞は、世界最高峰のアーティストたちが一堂に会する音楽業界最大の祭典で、米ロサンゼルスで11日(日本時間)に開催される。12年12月に行われたノミネートを発表する「ノミネーションコンサート」では、米ロックバンド「FUN.(ファン)」が「年間最優秀レコード」「年間最優秀楽曲」「年間最優秀アルバム」「最優秀新人賞」と主要4部門のほか6部門でノミネートされた。そのほか、JAY−Zさん、マムフォード&サンズ、ダン・オーバックさん(ザ・ブラック・キーズ)、フランク・オーシャンさん、カニエ・ウェストさんの計6アーティストが最多6部門でノミネートされるなど、混戦模様だ。

 今回が4度目のタッグとなったカビラさんについて、滝川さんは「やり心地がいいので、4年も続いてると思うんです」とほほ笑む。カビラさんとは、1年に1度ほどしか一緒に仕事をする機会がないというが、「『久しぶり!』とハイタッチから始まります」と明るく“再会”していることを明かす。

 滝川さんといえば、02~09年にフジテレビの夜の報道番組「ニュースJAPAN」のキャスターを担当したほか、 放送中の「Mr.サンデー」(フジテレビ系)でMCを務めるなど、生放送で活躍する姿がよく見られる。何が起こるかわからない生放送は、緊張しないのかと聞くと、「ずーっと生放送を担当してきたので、逆に収録の方が慣れないかもしれない。(生放送は)楽しいですね」と力強い答えが返ってきた。「もちろん緊張はする」というが、「実際に人前で話す方が緊張します。カメラの前なので、まだ大丈夫」と話す。

 滝川さんは、4年連続でコンビを組むカビラさんから学ぶことがたくさんあるといい、「英語はもちろんですけど、流暢(りゅうちょう)にすべてをバランスよくこなされている姿は、毎回感心させられます。特に言葉のチョイスがすごく勉強になります」と影響を受けているようだ。

 案内役を務めるにあたって、「どんな場所でも、とにかくCDを聴きまくる!」という滝川さん。09年にはじめて案内役を務めた当初は、「(このジャンルは)好きじゃないと勝手に線を作っちゃうことがあった」というが、「その垣根を越えられるきっかけになったのが、グラミーですね。いろんなジャンルの音楽を聴くようになりました」と自身の変化を明かした。

 最近はジャズが好きで、カントリーのCDも常に車に置いて聴いているという滝川さんは、「(カントリーは)日本人にあまりなじみがなくて、友だちに驚かれます」と笑いつつも、「そういうふうに(番組を見る人にも)垣根を越えさせられるようにしたい」と案内役としての思いを語った。また、「聴いたことのないようなジャンルの曲が、いいと思えるかもしれない。そういう意味でも発見があると思うので、授賞式を楽しみにして」と呼び掛けた。

 各賞が決定する授賞式の模様は、「生中継!第55回グラミー賞授賞式」と題して、11日にWOWOWプライムで午前9時45分から生中継(同時通訳)。字幕版は同日午後10時からWOWOWライブで放送。

 <プロフィル>

 たきがわ・くりすてる 1977年生まれ、フランス出身。AB型。青山学院大学文学部卒業。00年、共同テレビジョンに入社。02年4月~09年9月にフジテレビの夜の報道番組「ニュースJAPAN」のキャスターを務め、人気を集める。同番組卒業後は、CM出演や番組MCを務めるなど、幅広く活躍。「世界自然保護基金(WWF)ジャパン」顧問や「世界の医療団」親善大使などを務めているほか、1月にはフランス芸術文化勲章「シュバリエ」を受章した。09年から4年連続でグラミー賞の案内役を務めている。

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