R-1ぐらんぷり2013:目玉はキンタロー。VSスギちゃん 大穴はアンドーひであき?

関西テレビ提供
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 ピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり2013」(関西テレビ・フジテレビ系)の決勝戦がいよいよ12日に迫った。決勝戦の目玉は、元AKB48の前田敦子さんのものまねで人気上昇中で初出場のお笑い芸人「キンタロー。」さんと、2回連続で決勝に進出しているスギちゃんの初戦での直接対決だが、そのほかにも、優勝候補といわれる元「世界のナベアツ」の桂三度さんと、元「末高斗夢」の三遊亭こうもりさんの“落語家”対決、無名の新人・アンドーひであきさんの存在など気になる芸人が顔をそろえる。波乱の期待も込めて、決勝戦の見どころを探った。(毎日新聞デジタル)

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 ◇「R−1ぐらんぷり」とは?

 02年にスタートし、今回で11回目の「R−1ぐらんぷり」は、優勝賞金500万円を懸けて、プロアマ問わず一人話芸の面白さで日本一を競う。決勝戦は、12人がA・B・Cの3ブロックに分かれ、それぞれ勝者1人を選出。その後、勝者3人による最終決戦を行い、優勝者を決める。過去には浅越ゴエさん、博多華丸さん、なだぎ武さん、あべこうじさんらが優勝。昨年は「COWCOW」の多田健二さんが優勝し、準優勝のスギちゃんが大ブレークした。今回は過去最多の3684人の芸人がエントリーした。

 決勝戦の模様は、関西テレビ・フジテレビ系で12日午後7時から生放送。司会はお笑いコンビ「雨上がり決死隊」、フジテレビの高橋真麻アナウンサーが務め、桂文枝さん、高田純次さん、関根勤さん、ラサール石井さん、板尾創路さん、木村祐一さん、勝俣州和さんが審査員を務める。

 ◇Aブロック 「どきキャン」岸学は観客投票1位、「プラスマイナス」岩橋は予測不能

 Aブロックは「どきどきキャンプ」の岸学さん、三浦マイルドさん、「ザ・プラン9」のヤナギブソンさん、「プラスマイナス」の岩橋良昌さんの順でネタ見せする。決勝戦のトップバッターを務める岸さんは本人が「(準決勝でネタが終わって)お辞儀をしたときから『(決勝に)行ったな』と思っていました」と手応えを語っている通り、準決勝で観客人気ナンバーワンを獲得しており、今回は「24」のジャック・バウアーとはひと味違うネタを見せてくれそうだ。

 三浦さんは「昨年3回戦で落ちて、悔しくて寝られなかった。その後に作ったネタで、今回は絶対に」と、満を持して決勝の舞台へ臨む。会見で「嫁さんが妊娠しました」と明かしたヤナギブソンさんは、2年連続決勝進出の実力者だ。「やってはいけない」といわれたことをやりたくなるというくせを持つ「プラスマイナス」の岩橋さんは、生放送で何を“しでかして”くれるのか期待が高まる。

 ◇Bブロック 桂三度、三遊亭こうもりの落語家対決 女芸人・田上よしえも

 Bブロックはヒューマン中村さん、元「末高斗夢」の三遊亭こうもりさん、田上よしえさん、元「世界のナベアツ」の桂三度さんの順にネタ見せ。決勝戦3度目出場の実力者、ヒューマン中村さんは昨年スギちゃんと対決し初戦敗退したため「スギちゃんに雪辱を果たしたい」といい、NHKの「爆笑オンエアバトル」で腕を磨いた女芸人の田上さんは初の決勝進出で、「ようやくですよ、未知の世界。(決勝進出まで)長かったんだよね~」と大喜びしながらも、「今年はやってやる。どれだけ待っていると思っているんだ!」と牙をむく。

 注目はこうもりさんと三度さんの“落語家”対決だが、こうもりさんは「江戸と上方のぶつかり合いなんて見たくない。師匠を差し置いて、落語家対決なんて恐ろしくなりました……」と語り、三度さんの方も「やめてください無理、無理、無理!」とコメント。本人たちにその気はない様子だ。

 三度さんは「世界のナベアツ」として08年に3位となり、今回も優勝候補として注目されているが、今回は落語家として初出場の扱いで「『桂』を背負っているので重いです。『世界のナベアツ』は、責任感が何もない」と苦笑い。師匠の桂文枝さんが審査員で「『師匠の得点はないものと考えます』といったら『そらそうやな』と言われた。何よりもめっちゃ緊張。公開稽古(げいこ)ですからね」と自ら招いたハンディキャップに苦しんでいる様子だが、「師匠には見せていない、教えを守っていないネタをやります……」と今までにない落語?ネタを見せてくれそうだ。

 ◇Cブロック 目玉はやっぱりキンタロー。VSスギちゃん

 Cブロックはキンタロー。さん、スギちゃん、アンドーひであきさん、「雷ジャクソン」の高本剛志さんの順にネタ見せ。Cブロックは、元自衛隊の経験を生かして、自衛隊ネタで優勝を狙う高本さん、ダンスとパントマイムの動きを取り入れたものまねを披露するアンドーさんなど、一風変わった芸を見せるメンバーがそろっている。前回準優勝のスギちゃんは「今回は優勝しかない。スゲーな。つえーな、と思ってもらえるネタを本番までに作る」と、気合を入れている。

 スギちゃんは、決勝戦の組み合わせ抽選会で他の芸人が「戦いたくない」と警戒する中、自ら今一番勢いのあるキンタロー。さんとの直接対決を選んだ。今回のR-1ぐらんぷりの初戦の目玉は、文句なくこの対決となったが、決勝のネタについて「1本目で勝負。2本目はカスカスです」「(2本目は)一般公募したい……」とこぼすなど、本番前から優勝への道のりには暗雲が垂れこめている。一方のキンタロー。さんは念願のR-1ぐらんぷり決勝進出に大興奮。「スギちゃんは、準決勝で私のギャグを拝借していた。私も気分が高揚したら……」とワイルドネタの“パクリ”を予告し、スギちゃんに挑む。

 ◇「ひとこともしゃべらず」優勝を狙う? 無名の新人・アンドーひであきに注目!

 主な活動場所がものまねバーなど営業だという“無名”のアンドーさんは、準決勝の観客投票で、キンタロー。さんを抜いて、岸さんに続く2位につけたダークホース。予選では、「もともとチームを組んでダンスをやっていた」という経験を生かして、あらかじめ用意した音楽とナレーションに合わせて、動きだけで「爆笑問題」の太田光さんや、「フルーツポンチ」の村上健志さんのものまねを見せ、観客を感心させた。

 アンドーさんは決勝について「メディアに出たことがないので、生でもいつも通りやろうかな。緊張しているけれどあまり変わらずに」とマイペース。キンタロー。さんと同じブロックについても「(ものまねバーで)よく一緒にお仕事させてもらった。一緒に決勝で戦いたいとは思っていて、酔っ払って『決勝で会おう』といったのが実現できた」と喜んでおり、「一人話芸の戦いで、ひと言もしゃべらず優勝を目指します」という。

 決勝戦は12日午後7時に関西テレビ・フジテレビ系で生放送。決勝進出12人の中から誰が優勝するのか、注目したい。

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