VFX−JAPANアワード:山崎貴監督が2冠 「巨神兵東京に現わる」も受賞

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 北海道夕張市で開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」内で23日、視覚効果(VFX)を用いた優秀な映像作品を6部門に分けて表彰する「VFX−JAPANアワード」が行われ、山崎貴監督が映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」と八木竜一監督と共作した劇場版アニメ「friends もののけ島のナキ」の2作で優秀賞に選ばれた。

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 「VFX−JAPANアワード」は、日本のコンピューターグラフィックス(CG)やVFX産業の興隆のために12年に設立された「VFX−JAPAN」が主催。11年冬から12年秋までに製作、公開された映画、アニメ、テレビ番組、CM、ゲームなどの映像6部門(各4作)計24作がエントリーされ、各部門で優秀賞が1作ずつ表彰された。

 「ALWAYS 三丁目の夕日’64」が劇場公開映画部門で優秀賞に輝いた山崎監督は「おそらくこの賞はシリーズ全体に対していただいたような気がしています。特に今回の作品はステレオ3D作品だったのでスタッフが本当に大変な思いをしました。彼らにいいお土産ができてよかったです」と受賞の喜びを語った。また初開催のアワードについて「今年始まったばかりですが今後も続いてくれれば、この賞をとることを僕らも目標にできると思いますし、スタッフにとっても一つの目標にもなるので、これからも続けていってほしいなと思います。僕らもまた、この賞を狙えるような次の作品を作っていきたいと思います」と前向きに語った。

 また、「巨神兵東京に現わる」がCM・博展映像部門で優秀賞に選ばれた樋口真嗣監督は「半年くらい前にこのアワードのトロフィーのデザインを考えてくれといわれ、まさか自分がもらえるとは思っていなかったので適当に考えてしまいました。こんなことになるならもっとカッコいいのにすればよかった」とピースサインをした右手をかたどったトロフィーを引き合いに出して会場を沸かせた。さらに、CGを多用しない特撮作品の受賞に「ここ(会場)にいる人たちがなんらかの形でCGを生業をしている方がほとんどだと思うんですけど、そういう方たちにケンカを売るつもりはまったくないので、これからもみなさん、我々を嫌わないでください」とコメントした。

 その他の受賞作品は、以下の通り。プロモーションビデオ部門:「LOVE LIKE ALIENS▽ゲーム映像部門:「AGNI’S PHILOSOPHY−FAINAL FANTASY REALTIME TECH DEMO」▽テレビ番組部門:「坂の上の雲 第3部」。(毎日新聞デジタル)

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