ベテラン俳優の大地康雄さんが企画し、主演した映画「じんじん」(山田大樹監督)が24日、北海道夕張市で開催中の「第23回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で特別招待作品として上映された。大地さんが北海道剣淵町を訪れた際、絵本の読み聞かせを通じて人と人との絆を深める町作りに感銘を受け、同作を企画。大地さんは「今の日本に必要とされることなのではと思った。映画を通じて剣淵町の取り組みが全国に広まってくれたらうれしい」と感慨深げに話した。
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「じんじん」は、09年に大地さんが仕事で北海道を訪れた際、知人に誘われて剣淵町の「絵本の館」を訪れ、子供たちが絵本の読み聞かせに目を輝かせて聞き入っている姿に感動し、農業を基盤とした同町の「絵本の里づくり」と連動した映画が作れないかと発案。大地さんの主演ドラマ「刑事・鬼貫八郎」シリーズで脚本を担当した坂上かつえさんと演出の山田監督らに声を掛け、製作にこぎつけた。
大地さんは主人公の大道芸人・銀三郎を演じる。バツイチで、娘が6歳のころに家を出てから妻と娘とは会っていないという銀三郎は、自由気ままな独身生活を送っていた。北海道の幼なじみが営む農場に手伝いに行くと、都会から農業研修で来ていた4人の女子高生たちと出会う。自由人の銀三郎は女子高生たちといがみ合いながらも、大自然や町の人々との交流を通じて次第に距離を縮めていく。ただ、1人の少女だけは心を開かなかった。彼女は農場の青年にそっと悩みを打ち明ける……というストーリー。心を開かない女子高生を「ミスFLASH2012」の小松美咲さんが、農場の青年を「仮面ライダーディケイド」の井上正大さんが演じている。
今作のロケで初めて北海道に行ったという小松さんは「剣淵町はすてきな方々がたくさんいて、ご飯もおいしかった」と堪能した様子。井上さんは撮影前に農場で研修を受け、「(担当農家が繁忙期で)忙しくて教えているひまがないといわれたので、人の2、3倍動くようにした。最後は世話をしていた牛も認めてくれるようになった」と農場の青年になり切って熱演した。大地さんは試写を見た中学生の感想文に「心がじんじんした」という記述を見て、「最初はこのタイトルにするのを反対したけれど、理屈抜きで伝わる題名にしてよかった」と話した。映画は5月18日から北海道で先行公開。(毎日新聞デジタル)
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