塚本高史:うつ病の配達人で主演 初共演のハセキョー、栗山とドラマW「配達されたい私たち」

連続ドラマW「配達されたい私たち」のビジュアル=WOWOW提供
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連続ドラマW「配達されたい私たち」のビジュアル=WOWOW提供

 俳優の塚本高史さんが、WOWOWの「連続ドラマW」枠で5月からスタートする「配達されたい私たち」で主演を務めることが2日、明らかになった。塚本さんはうつ病になり、仕事も失い、生きる気力もなく自殺しようとするが、偶然拾った手紙を相手に届けることで生きる意味を見つけていく主人公を演じる。

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 ドラマは、ヒット映画「私をスキーに連れてって」(87年)や「僕らはみんな生きている」(93年)の脚本家、一色伸幸さんが、自身のうつ病克服経験を元に描いた出会いと別れ、再生をテーマにしたヒューマンコメディー。うつ病になった主人公・澤野始(塚本さん)が、自殺するため訪れた映画館の廃虚で7年前に捨てられた7通の手紙を拾い、“人生のカウントダウン”としてその手紙を配達するが、その向かう先々でさまざまな出来事に巻き込まれていく……という内容。始の妻・正美を塚本さんと初共演の長谷川京子さん、始が最初に手紙を手渡した理髪店を営む岡江有を栗山千明さんが演じる。

 今回のドラマについて、塚本さんは「澤野始がかかわっていく人それぞれにドラマがあり、そこに触れることによって澤野がだんだんと人間に戻っていく、人の命の大切さを知っていくことが面白いと思った」とその印象を語った。自身が演じる役を「今まで(俳優を)やってきた16年間で、こんなにほかのどれにも当てはまらない役は初めて。フラストレーションがたまることもあったし、真逆の芝居がしたい、もっと声を出したいとも思うこともありましたが、なかなか経験できない役をやらせていただいた」と話した。

 また、初共演の長谷川さんの印象について、「繊細で難しい役を誠実に、非常によいさじ加減で演じてくれた」と絶賛。さらに、何度か共演したことのある栗山さんについては「ここまでがっつり長いこと演じるのは初めて。(栗山さんは)感性豊かで、要求されていることや自分の表現したいことを明確に持っていて、栗山さんの有に助けられて、僕の澤野ができていった」と振り返った。

 ドラマ「配達されたい私たち」は5月12日から毎週日曜午後10時に放送。全5回で初回は無料放送。(毎日新聞デジタル)

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