薬屋のひとりごと
第1話 猫猫
3月2日(月)放送分
人気アニメ「プリキュア」シリーズ(ABC・テレビ朝日系)が今年、放送開始から10年目に突入した。同シリーズには、アニメの王道を貫きつつ、時代の流れとともに変化しながら、メーンターゲットである女の子の支持を集めてきた歴史があり、現在放送中の第10弾「ドキドキ!プリキュア」も“今ドキ”の女の子を意識した進化を遂げている。10年目という節目に登場した最新作の魅力を探る。
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「プリキュア」シリーズは、普通の女の子が妖精たちの力を借りて、伝説の戦士・プリキュアに変身し、世界の征服をたくらむ悪に立ち向かう姿を描くアニメ。04年に第1弾「ふたりはプリキュア」がスタートした。シリーズに通底するテーマは、正義のために戦う勇気や仲間との友情などアニメの王道だ。一方で、時代の流れに合わせて進化してきた歴史もある。例えば「ダンスを好きな子どもが増えている」というリサーチから、「フレッシュプリキュア!」(09~10年)からダンスシーンをエンディングに採用するなど流行を取り入れながら、女の子の支持を集めてきた。
最新作では、新プロデューサーとして「ONE PIECE」や「おジャ魔女どれみ」シリーズなどを手がけてきた東映アニメーションの柴田宏明さんを起用。柴田さんは、10年という節目にプロデューサーに起用されたことに特別な意識はなかったといい、その理由を「(東映アニメーションの前身)東映動画で育った僕らがその“魂”を出せば、今までのファンにも安心していただきつつ、独自のものができると考えた」と語る。柴田さんは同社の“魂”について「受けることに貪欲で、アニメファン以外にも広い層に見てもらえる作品を作ってきた。今、面白くて子どもが喜ぶと思ったものは取り入れる」と説明。「プリキュア」もまた、子どもが喜ぶ要素を取り入れながら進化を遂げてきたのだ。
「ドキドキ!プリキュア」における大きな進化の一つは、主人公のマナらプリキュアに変身する女の子の設定だ。主人公・相田マナ(キュアハート)は中学校の生徒会長でスポーツ万能という設定で、ほかにも生徒会書記で医師を目指す菱川六花(キュアダイヤモンド)ら優等生ばかりだ。過去の作品でも優等生キャラの活躍が描かれたことはあるが、夢原のぞみ(Yes! プリキュア5)や北条響(スイートプリキュア♪)らのように元気だが勉強が苦手なヒロインが多かったこともあり、異例といえるだろう。
柴田さんは、この変化について「優等生を描いているつもりはありません。彼女たちは得意なことも苦手なこともある。これまでのプリキュアもそうでした」と前置きした上で「素直にキャラクターの魅力を伝えたかったので、彼女たちのいいところを見せて、女の子に『こうなりたい』と思ってもらえるようにした。女の子が早熟になっていて、憧れの目線が高くなっているかもしれないとも感じている。より高いレベルのキャラ設定が必要になっているのかもしれません。仮説ですけどね」と女の子の憧れの変化に合わせてキャラクターを設定したことを説明する。
変身アイテムとしてスマートフォンを採用しているのも、近年の子どもの興味を反映しているところだ。柴田さんは、今回の変身アイテムについて「今の子どもはスマホが好きですよね。初代(ふたりはプリキュア)の変身アイテムは携帯電話で、当時は子どもが携帯電話を持つのが珍しかったこともあり、時代性があった。10年目で初代に立ち返るという意味も少しあります」と明かす。
「子どもが飽きないようにしたいですし、見てよかったと思っていただきたいので、毎回、テーマを決めて、主人公が強くなったり、新しい敵が出てくるなど何かが変わるように心がけています。楽しんでいただけるようにネタをつぎ込んでいます」と笑顔で話す柴田さん。今後の「ドキドキ!プリキュア」の展開から女の子の“今”が見えてくるかもしれない。
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