ダンス・ボーカルグループ「GENERATIONS」のパフォーマー、白濱亜嵐さんが、沖縄国際映画祭のPeace部門に出品された「7days Report」(近藤真広監督)で映画初主演を果たし、24日に沖縄で取材に応じた。白濱さんは「今までやったことのない役、(オーディションに)受かりたいからできるだけのことをした」と力を込めた。撮影エピソードや俳優とダンサーの両立での苦労、映画にちなんだ恋愛観を語った。(毎日新聞デジタル)
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「7days Report」は、iPS細胞研究が結実した世界を舞台にした近未来青春ラブストーリー。卒業式を7日後に控えた高校生・リョウタは、学校のマドンナ・ミズキに告白しようと、ラブレターの文章を必死に考えていたが、ふとしたことで、自分がクローンであることと、自分に残された命は卒業までの7日までと知ってしまう。実は研究施設だった学校を逃げ出し、たどり着いた学校とそっくりの建物の屋上にたたずんでいると、突然パンツ一枚で、自分によく似た男子が現れる。それは自分のオリジナル、涼太だった……という展開。
クローンの快活な高校生“リョウタ”と、オリジナルのいじめられっ子で気弱な“涼太”という1人2役を演じ分けた白濱さんは、自分を相手にした演技について「新鮮でしたね。貴重な経験をさせてもらった。さっきやったばかりのせりふを録音で片耳で聞きながら2回、タイミングを合わせて演じた」と、倍の時間がかかったという撮影の苦労を語った。
役作りについては「難しいからこそオリジナルの役作りをしっかりとしていたら、撮影の後半には不思議なことが起こった。クローンより、オリジナルの方が演じやすくなった」と振り返った。クローンの方が自身の性格に似ているというが、好きな女性へのアプローチには手紙を使わないといい、「直接いいますね。その方が伝わると思います。(好きな人ができたら)まず一緒に映画を見に行くとか、徐々に自分から誘っていきます」と役とは異なる積極的な面を明かし、「肉食系?」という質問には「はい!」と即答。「うちのグループは全員そうです」と笑った。
普段から俳優とダンサーという二つの顔を持っていることについて「どちらも本業。両立できないことはないと思っています」といい、「芝居の現場にいるときは、ダンサーということはなしにして芝居だけで勝負したいですし、パフォーマーのときはダンスに集中するから台本も読まない」と、徹底した切り替えをしているという。
映画について、白濱さんは「iPS細胞を題材にした(現実に)なくはない話なので、リアリティーを感じながら見てほしい。もし自分がクローンだったらと考えながら見ると、新たな発見ができると思う。たくさんの方に愛される作品になれば」と力を込め、グループのメンバーにも「見せるのはあんまり恥ずかしくない。辛口なコメントも参考にしているので、ぜひ見てほしい」と呼びかけていた。
しらはま・あらん。1993年8月4日、愛媛県出身。俳優、ダンサー。09年、「第1回劇団EXILEオーディション」に合格し、10年に劇団EXILE JUNCTION #1「NIGHT BALLET」に出演。12年4月に「GENERATIONS」の正式メンバーに決定した。特技はスノーボード、サッカー、ダンス。趣味は映画鑑賞。
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