世界最大のゲーム開発者会議「ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(GDC)2013」(UBM TechWeb主催)が25日(現地時間)、米サンフランシスコで開幕した。27日はアメリカ航空宇宙局(NASA)が講演を行い、マイクロソフトの体感ゲームシステム・キネクトを利用して、ヒューストンのジョンソン宇宙センターにある開発中の火星探査ロボットを遠隔操作するデモを行った。最後に映画「スタートレック」シリーズを引き合いに「NASAとゲーム業界で協力して宇宙を探索しよう」と締めくくると、会場から多くの拍手が鳴り響いた。
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GDCは、コンピューターゲーム開発者向けの会議「コンピューターゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(CGDC)」として87年に始まり、99年に家庭用ゲームの開発技術が加わり、現在の名称に変更された。今年は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション4」と、任天堂の「WiiU」の新型家庭用ゲーム機に注目が集まった。
任天堂はゲームエンジン開発のユニティと合同で講演を行い、WiiU向けのゲーム開発を行う手法について解説した。ソニーはPS4の詳細スペックや、新型コントローラーを活用するアイデアについて説明。マイクロソフトはスマートフォンやタブレットをXbox360のサブモニターに使える「Xboxスマートグラス」について技術的な解説をした。
一方で、一昨年まで恒例となっていた基調講演は復活せず、昨年同様にインディー(独立系)ゲーム開発者向けの試遊コーナーが継続されるなど、家庭用ゲーム機一辺倒だった時代から、プラットフォームごとに分散する傾向が鮮明になった。
GDC2013は5日間で約2万人の開発者が参加してゲームの開発技術について議論される予定。(小野憲史/毎日新聞デジタル)
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