タイ映画「サラネアおせっかい」が沖縄県で開催中の「第5回沖縄国際映画祭」のLaugh部門に出品されている。タイで15年間続いている大人気ドッキリ番組「サラネア・ショウ」の仕掛け人で、同作で初めて海外(日本)を舞台にドッキリ番組をテーマにした映画を撮影したギアティサック・ウドマナーク監督と脚本を担当したルアンリット・マッキントッシュさんに、映画の舞台として日本を選んだ理由など映画の製作秘話を聞いた。(毎日新聞デジタル)
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「サラネアおせっかい」は、タイの人気コメディアンのホイ(ウドマナーク監督)とウィリー(マッキントッシュさん)が日本を舞台にしたドッキリ番組を企画し、日本のお笑いコンビ「ペナルティ」らと協力してタイで陰気の美人双子アイドルのネコジャンプ、イケメン俳優のケンに次々とドッキリを仕掛けていく……という展開。
ドッキリを仕掛ける人気コメディアン役で映画に出演しているウドマナーク監督とマッキントッシュさんは映画を海外で撮影すると決めた際にさまざまな国をリサーチしたといい、その中で「文化的にもお笑い的にも面白い国が日本だった」と明かす。タイでは「風雲!たけし城」「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」など一昔前の日本の番組が大人気といい、日本とタイのお笑いの質が似ているということから舞台を日本に設定した。
脚本はなく、ほとんどがアドリブでの芝居。ペナルティをはじめ日本のお笑い芸人たちともすぐに意気投合し、撮影はスムーズに進んだという。唯一、苦労があったとすれば、言葉が通じなかったため身ぶり手ぶりでコミュニケーションを取り合い、「手がしびれたことくらい」とウドマナーク監督は笑う。
15年間タイでドッキリ番組を手掛けてきたウドマナーク監督は、ドッキリ番組の魅力について「どこの芸能人でもカメラの中に彼らのキャラクターがあるものなんだけれど、ドッキリをやると彼らの本心や本音が出てくるし、それをみんなに見せたいんだ」と熱弁。そして「たぶんほかの国では僕たちと一緒に組んでくれないと思うので、息の合う吉本興業の芸人の方と一緒に日本でまた何かを作っていきたい」とマッキントッシュさんとともにラブコールを送っていた。
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