前田有紀アナ：「やべっちF．C．」生出演で涙の卒業の手紙　大東チェアマンが卒業証書

　留学のため、3月いっぱいで退社するテレビ朝日の前田有紀アナウンサーが31日深夜、サッカー情報番組「やべっちF．C．」に生出演した。03年4月に入社6日目でアナウンサーとしてデビューし、その後、10年間にわたって出演してきた同番組から卒業するとともに、退社前最後の出演を果たした。

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　「やべっち結婚・前田アナ卒業SP」として放送された同番組は、結婚を生報告した司会の「ナインティナイン」の矢部浩之さんから「前田アナが卒業なんです」と話すと、前田アナは「今日最後の仕事なので気を引き締めて頑張ります」と語った。入社6日目から同番組に出演した前田アナは自分で書いた手紙を取り出し、「入社6日目から担当したやべっちFC。何も知らずゼロからのスタートでした。初めてのＪリーグは客席からの観戦でしたが、すぐに引き込まれていきました。サッカーの面白さを実感したのは全日本ユース選手権でした。取材を通してさまざまな方々と出会い、本当にいろいろなことを勉強しました。一番感謝したいのはサポーターのみなさんです。日本のサポーターを心から尊敬しています。22歳のころ自信が持てなかった私はサッカーを通じて生き方や考え方を大きく広げることができました。いままで本当にありがとうございました」と涙ながらに読み上げた。矢部さんは「彼女は努力家なんです。なんも分からないときに現場に足を運んでね」と振り返った。

　Ｊリーグの大東和美チェアマンがサプライズで登場。「明るく輝く笑顔でサッカーの魅力を届けてくれたことを感謝します。前田さんの新しい未来にキックオフ！」と卒業証書を手渡した。人気コーナーの「はーい、やべっち」は前田アナが「入社から10年間ありがとうございました。『前田は前田らしくやらないとつまらない』と言われたことが本当に励みになりました。矢部さんの結婚の明るいニュースがあって、幸せに包まれた雰囲気の中で番組を卒業して、テレビ朝日を退社できることをうれしく思っています」と感謝の言葉を述べた。矢部さんは「こんな日に結婚をかぶせてすいませんでした」と謝罪し、「これからもがんばって」とエールを送った。

　前田アナは今年2月、「留学のため退社することを決めました。新しい経験を積む中で、これから進むべき道を見つけていきたい」とファクスを通じて3月いっぱいでの退社を発表。その後、同番組内でも「これからは新しく興味のあることを勉強していきたいと思います」と報告していた。

　前田アナは、神奈川県出身、慶応義塾大総合政策学部卒業後、03年4月にテレビ朝日に入社。情報番組やバラエティー番組など幅広く活躍。現在は「くりぃむクイズミラクル9」（毎週水曜午後8時）や「やべっちF．C．」（毎週日曜深夜0時10分）など多方面で活躍した。「くりぃむクイズミラクル9」は久冨慶子アナ、「やべっちF．C．」は竹内由恵アナがそれぞれ後任として出演する予定。（毎日新聞デジタル）