村上春樹:3年ぶり長編新作発売 深夜のカウントダウンイベントに140人

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 作家の村上春樹さんの3年ぶりの書き下ろし長編小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(文藝春秋)が12日、発売された。同日午前0時、代官山蔦屋書店(東京都渋谷区)でカウントダウンイベントが開催され、約140人のファンが列を作った。

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 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」は、文庫も含めて770万部を超すベストセラーになった「1Q84」(新潮社)以来、3年ぶりとなる村上さんの長編小説。内容は事前に明らかにされておらず、村上さんは特設サイトに「1Q84がいわばジェットコースター的な物語だったので、それとは少し違うものを書いてみたいという気持ちがありました。それがどんなものなのか、書いてみないとわからなかったけど」とコメントを寄せている。発売前から予約が殺到し、発行部数は50万部に達している。

 イベントは「世界で一番早く読めるカウントダウンイベント」と題され、11日午後11時から文芸評論家の福田和也さんと村上さんのファンが新作について語り合う「深夜の読書会」が開催された。新刊を求めて列に並んでいた27歳の会社員男性は「久しく恋愛小説をだしていないので、『ノルウェイの森』のような作品だとうれしい。新作は少しずつ読みたい」と話していた。(毎日新聞デジタル)

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