黒木メイサ:「八重の桜」で女優復帰 母の視点で子どもは「本当に守りたい存在」

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 女優の黒木メイサさんが、21日放送のNHK大河ドラマ「八重の桜」の第16回「遠ざかる背中」で昨年9月の出産後、ドラマに初出演する。出産後の心境の変化を「守りたい存在ができたことは、人生の中で大きな変化になった。ものの見方が変わった」と語る黒木さんに復帰作への思いを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 「八重の桜」は、福島県出身で戊辰(ぼしん)戦争の落日、会津の鶴ケ城に500人の女性たちと立てこもり、銃を持って戦ったことから“幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれ、のちに同志社を創設した新島襄(オダギリジョーさん)の妻となる八重(綾瀬はるかさん)の生涯を描く。黒木さんが演じる中野竹子は、八重のライバルで、容姿端麗でなぎなたの名手という文武両道の才女。会津戦争では、母や妹らと「娘子隊」を結成して奮闘するが、銃弾を受けて討ち死にする。

 黒木さんは「今までは親に守られ、周りの大人に甘えながら生きてきた。自分にそんな(守る)存在ができたことで、ものの見方が変わった。(子どもは)本当に命をかけて守りたい存在」と明かす。黒木さんは“母の視点”で考えることが多くなったといい、ドラマにも登場する会津戦争で母が子どもに戦場を送り出したという話を聞いたときは「お母さん(の心境)に目がいった」と感じたという。

 黒木さんは、竹子についての書籍を読むなど研究をしながら撮影に臨んだといい、ドラマの関連番組の収録で福島県を訪れたときは「竹子についていろいろ調べていたが、実際にその地を踏むのでは感じるものが違った。見るものすべてが竹子につながるのかもしれない……とアンテナを張っていました。いい刺激になりました」と話すように、竹子への思いがより強くなったようだ。

 竹子について「男性が前に出る時代に、八重と竹子は戦った。2人は通じる部分があると思う。意志が強く、決めたことをやり通すところは尊敬している」と話す黒木さん。自身について「私は決めたことを強い意志でやることもあるけれど、意地になってしまう部分も多い」と自己分析しながら、「反省しつつ、いろいろな経験をして、揺るがないものを身に着けたい」と力強く語った。

 「八重の桜」はNHK総合テレビで毎週日曜午後8時に放送中。

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