話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、藤村真理さんの恋愛マンガ「きょうは会社休みます。」です。集英社「Cocohana(ココハナ)」編集部の宮崎紀貴さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
−−この作品の魅力は?
男性と付き合ったことはなし、もちろん「未体験」のまま33歳の誕生日を迎えてしまった主人公・花笑の遅咲きの恋模様を描いているこの作品の魅力は、読めば誰もが恋愛の楽しさ、素晴らしさを存分に味わえるということです。花笑より一回り年下の恋人・田之倉、35歳のできる男・朝尾、そして思わず応援したくなる女子代表・花笑といったキャラクターそのものも魅力的です。読者の皆さんには思う存分ときめいてもらえる内容になっています。
−−作品が生まれたきっかけは?
Cocohana創刊準備時の編集長が、別冊マーガレットで描き続けてきた藤村さんに執筆の依頼をした際、「アラサーの主人公」で新しい作品を作ってほしいとお願いしたのがきっかけです。藤村さんは、設定はその「お題」に合わせるものの、作品の本質は「別マ」で描いてきたものと同じような、恋愛を肯定的に描く、読むと幸せになれるお話を描こうと思ったそうです。ただ、花笑や田之倉のようなキャラ設定など具体的な話は、Cocohanaの創刊準備号に掲載された16ページのプロローグを作る間際、というか作りながら、というかなりギリギリの段階になってから藤村さんと私との間で相談しながら固めていきました。
−−編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった……、もしくはクスッとしたナイショのエピソードを教えてください。
タイトルについては、わりとほめていただくことが多いのですが、時々「そんなに簡単に会社休めないよ」とか「その日の朝に、休みますなんてけしからん!」という声があるのを見聞きすると、皆さん大変なんだなと思います。元々ずっと無遅刻無欠席だった花笑さんにとっては、ストーリーの中で体験するアレもコレも思わず会社を休んでしまうほどの大きな出来事なんですけれどね。私自身、会社を休むのは大好きです。皆さんもそうでしょう?
−−今後の展開は?
花笑は、田之倉と付き合っていく上で、楽しいこともつらいことも、これからも次々といろんな「初めて」を体験していきます。アラサーなりの葛藤もありますし、どうしても「結婚」という二文字は意識せずにはいられないでしょう。花笑は、田之倉を既に自分の両親に会わせていますが、今後、まだ謎に包まれている田之倉の家族に会うこともあると思います。また、起業した朝尾も花笑のことを諦めたとは……。正直、先のことはあまり決まっていないので、私にもわからないのですが。
−−読者へ一言お願いします。
恋をまだしたことがない人、今まさに恋している人、しすぎて疲れてしまった人、この前恋したのがいつか思い出せない人、いずれの方にも読めば恋することでしか体験できない幸せな気持ちを感じていただけるのが、この作品です。読んで思いっきりキュンキュンして、それから実際に恋してもらえたら、とてもうれしいです。27日発売のCocohana6月号では、田之倉からの同せいの提案に花笑が右往左往します。どうぞ、ご期待ください!
集英社 Cocohana編集部 宮崎紀貴
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