斎藤工:向井理、金子ノブアキ、小出恵介…同世代アラサー俳優への思い語る

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 俳優の斎藤工さん(31)、向井理さん(31)、金子ノブアキさん(31)、小出恵介さん(29)が主演するオムニバスドラマ「最上のプロポーズ」が20日からスマートフォン向け動画配信サービス「dビデオpowered by BeeTV」(以下、dビデオ)で配信される。「EUREKA」(00年)や「東京公園」(11年)などで知られ、国内外で評価が高い青山真治監督が手がけたドラマで、初恋がテーマのエピソード1「スノウドロップ」で主演を務めた斎藤さんに、青山組初参加の感想や向井さんら同世代俳優への思いなどを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 ドラマはそこから花を贈ると幸せになるという花屋を舞台に、斎藤さんら4人の男性のプロポーズに関する物語を描いている。四つのエピソードが各3話ずつで描かれ、斎藤さんは第1話から始まるエピソード1「スノウドロップ」に出演。初恋の女性(美波さん)を傷つけてしまった過去にとらわれ、なかなか前に進めない不器用な男性・鴇田元を演じている。

 10代のころから芸能活動し、映画にも造詣が深い斎藤さんにとって、青山監督は尊敬している監督の一人。出演オファーを受けて「ありがたい」と感じる一方で、同時に「怖さも感じた」と振り返る。「好きな作品の中に自分が登場する怖さ……自分で自分のことを演者として本当に認めていないので大丈夫かなあという気持ちがあった」と明かした。3日間の撮影期間はあっという間だったというが、「作り方は映画そのもの。青山監督の演出はスタッフ集めから始まっている。セットも画面に映らないところまで完璧に仕上げている。そんなスタッフとセットに囲まれた中で役者はテンションが上がる。すごくいい刺激をもらえた」と振り返る。

 ほかのエピソードで主演を務めた同世代の向井さん、金子さん、小出さんとの仕事も斎藤さんにとって大きな刺激になった。「役者を始めてからそれなりの時間がたっているので、互いにどう仕事を続けているかという面白みがある。役者という仕事をしながら、どう現実を生きるかにも興味がある。例えば金子君は音楽をやりながら役者をしているように。そういう意味では20歳のときに作ったものよりも、今の方が(演技に)それぞれの経過してきた時間が組み込まれているので(一緒に仕事をする)意味が増す感じがする」といい、「同世代の俳優が年々減っていく中、(俳優を)やめないで続けてきた彼らと仕事ができるのはうれしい」と喜ぶ。

 「スノウドロップ」は初恋がテーマ。斎藤さんに初恋の思い出を聞くと「何度かしている」という不思議な答えが返ってきた。斎藤さんは「成長するにつれてだんだん自我が芽生えていくので“今している恋”にリアリティーがあるから、それを初恋だと思ってしまう。だから過去の初恋を、『俺が勝手に初恋だと思っていただけ』と思ってしまう。自分の中で初恋が更新されていくんです」とちゃめっ気たっぷりに語った。

 ドラマは20日から配信を開始し、毎週月、水曜に更新。1話約10分で全12話。

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