ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は人気RPGシリーズの最新作「真・女神転生4」(3DS、アトラス)です。インデックスの山井一千ディレクターに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
−−ゲームの内容について教えてください
RPGです。神と悪魔の戦いに巻き込まれた少年たちが、葛藤しながらも、自分の人生を切り開いてゆく物語です。独特の世界観と、グイグイ引き込まれるストーリー展開は、本作でしか味わえませんよ。また、アクションゲームではないので、反射神経は不要です。どなたにも楽しんでいただけます。
−−セールスポイントは?
ゲーム中、いろいろなシーンで、プレーヤーである「あなた」の「選択」が必要になります。例えば、味方の考え方に同調するかしないか。瀕死(ひんし)の敵にとどめを刺すか刺さないか、など。これらの選択により、物語展開は大きく変化します。プレーヤーごとに、体験する物語が変化するわけですね。テレビドラマや映画、小説では決して味わえない、深い没入感が魅力だと思います。もしプレーされたなら、「自分はこんな物語だったよ」なんてネットに書き込んで自慢しましょう(笑い)。
−−企画のコンセプトは?
「ゲームは幼稚」「ソーシャルで十分」という考え方を払拭(ふっしょく)したいという思いが、企画の出発点です。ゲームでも感動できること。とかく世知辛い人生において、何らかのヒントが得られること。あるいは、忘れられないトラウマになること。本作は、若年層だけではなく、大人の方がプレーされても「なるほど」とご納得いただけるような、シリアスでビターな人間ドラマを目指しました。
−−ゲームの開発で苦労したこと、面白いエピソードを教えてください。
ゲームで「シリアスでビターな人間ドラマ」を実現するのは、並大抵の努力ではできません。そのため僕ら開発スタッフは、4年近くの間、死ぬ気で本作の開発をがんばりました。幸い死人は出ませんでしたので、ソフトを購入されても呪いやたたりはないと思います。どうぞご安心ください(笑い)。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
本作は、今年でシリーズが21周年を迎える老舗ソフトです。長きにわたって、ユーザーさんにトラウマを与えてきたわけです(笑い)。とはいえ、タイトルに「4」とついてはいますが、これまでのシリーズ作をご存じなくても、まったく問題なくお楽しみいただけます。ぜひ本作を魅力あふれるシリーズの「入り口」にしていただき、皆さんの人生における「何らかのヒント」を得る機会にしていただけたら幸いです。
また、本作の発売日から、ダウンロードコンテンツの販売が開始されています。本作を末永く遊んでいただきたいという考えによるものです。とはいえ、本作だけでも大ボリュームですから、まずは本作をたっぷりプレーしていただき、手が空いたすきに無料コンテンツをダウンロードしてみる、なんて楽しみ方も良いと思います。あれ、宣伝になってないかも(笑い)。
インデックス コンシューマソフトウェア局 第一プロダクション 真・女神転生4 山井一千
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