注目映画紹介:「ハングオーバー!!! 最後の反省会」 有終の美にふさわしいキャスト

(C)2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LAGENDARY PICTURES
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 09年製作の1作目が大ヒットし、11年には続編が作られた人気シリーズ「ハングオーバー」の第3弾にして完結編となる「ハングオーバー!!! 最後の反省会」が28日から全国公開される。メガホンをとったのは1作目から続くトッド・フィリップス監督。今回は前作同様、脚本も手掛け、ブラッドリー・クーパーさんはじめ「1」からのレギュラーメンバーも総出演。また「1」に出演していた“あの人”たちも再登場している。

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 前作のタイでの大騒動から2年。相変わらず問題行動を続けるアラン(ザック・ガリフィアナキスさん)が、アリゾナにあるリハビリ施設に入院することになった。フィル(クーパーさん)、スチュ(エド・ヘルムズさん)、ダグ(ジャスティン・バーサさん)は、付き添いとして彼に同行する。ところが道中、マーシャル(ジョン・グッドマンさん)率いるギャング団に襲われ、ダグが人質として拉致されてしまう。実はそれには、バンコクで逮捕されていた中国人マフィアのボス、ミスター・チャウ(ケン・チョンさん)がからんでいた……という展開。

 タイでのミスター・チャウによる刑務所脱獄や、米ロサンゼルスの高速道路で大惨事を引き起こすアランなど、今回も“狼軍団(ウルフパック)”の多難さを予感させる幕開け。ストーリーとしては、ギャングがからんでくるお陰で血生ぐささがやや増したが、前2作での経験のたまものか、フィルたちには“大人っぽい言動”が見られるようになるなど、完結編らしい仕掛けが施されている。また、1作目に出演していたヘザー・グラハムさんが、当時、彼女の愛息を演じた赤ちゃんタレントの1人、グラント・ホルムクィスト君とともに姿を見せ、狼軍団と感動の(?)再会を果たす場面があったり、「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」(11年)で米アカデミー賞助演女優賞にノミネートされていたメリッサ・マッカーシーさんが出演していたりなど、まさに有終の美を飾るにふさわしい布陣で作品を盛り上げている。28日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 りん・たいこ=教育雑誌の編集、編集プロダクションをへてフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。先日、シネコンで洋画を見た際、字幕が出ないトラブルに見舞われた。フィルムなら起こりえないこと。デジタルの弊害はこんなところに出ていた。

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