「義理人情」の世界を描いた「股旅物(またたびもの)」で一世を風靡(ふうび)した作家、長谷川伸(1884~1963)の世界と当時の横浜を、写真や地図などの貴重な資料で振り返る「長谷川伸とふるさと横浜」が、15日まで横浜にぎわい座(JR桜木町駅、京浜急行日ノ出町駅下車)で開かれている。8日には「笑点」(日本テレビ系)でおなじみ、にぎわい座館長も務める落語家の桂歌丸さんらの出演によるイベント「落語と節劇でふりかえる長谷川伸」も開催。古きよき時代の横浜を振り返りながら歌丸さんらの舞台が楽しめる企画だ。
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長谷川伸はにぎわい座近くの横浜・日ノ出町生まれ、現代では希薄になった義理人情を描き、「大衆文学の父」とも呼ばれた。「沓掛(くつかけ)時次郎」「中山七里」「関の弥太っぺ」「瞼(まぶた)の母」など、多くの作品が舞台、映画、テレビドラマ化された。今年は長谷川伸の没後50年にあたり、地元に建つ横浜にぎわい座が企画した。展示スペースは入場無料。
8日の長谷川伸没後50年記念企画「落語と節劇でふりかえる長谷川伸」は、長谷川伸の代表作「瞼の母」を、浪曲の節にのせて演じる「節劇」で上演。東京・浅草で毎月喜劇の公演をしている劇団「浅草21世紀」に、女性浪曲師の瑞姫(たまき)さんが共演する。曲師は紅坂為右衛門さん。
さらに、長谷川伸の時代を落語で振り返る。桂歌丸さんは「鍋草履(ぞうり)」 。若手実力派の桃月庵白酒(とうげつあん・はくしゅ)さんは「強情灸(ごうじょうきゅう)」。横浜出身で笑点司会に落語芸術協会会長、そしてにぎわい座館長と多忙な歌丸さんの落語を楽しみたい。
「落語と節劇でふりかえる長谷川伸」は8日午後7時開演(午後6時半開場)、横浜にぎわい座。3000円。問い合わせは045・231・2515。(油井雅和/毎日新聞)
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