蔵の宿:原作者死去のマンガ異例の連載再開

「蔵の宿 雪と花と」の連載が再開した「週刊漫画TIMES」8月2日号の表紙
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「蔵の宿 雪と花と」の連載が再開した「週刊漫画TIMES」8月2日号の表紙

 原作者の西ゆうじさん死去に伴い連載を休止していたマンガ「蔵の宿 雪と花と」が、19日発売の「週刊漫画TIMES」(芳文社)8月2日号で半年ぶりに連載を再開した。連載休止後、読者から連載再開を求める声が相次いだため、遺族と作画担当の田名俊信さん、編集部の間での話し合いの結果、新たに利根敦さんを脚本家として迎えることで再開に至ったという。

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 「蔵の宿 雪と花と」は、00年にテレビドラマ化もされた「蔵の宿」の続編で、前作を含めると連載15年となる人気作。前作の主人公・茜の養女である雪子が主人公で、8月2日号では、茜が開業した旅館「蔵の宿」のおかみを務める雪子が、茜とともに「蔵の宿」の門前で起きた殺人事件の真相に迫るというストーリーが展開する。

 同誌編集部は「原作者という作品づくりに大切な存在を失い、ご遺族やマンガ家・田名俊信先生とお話し合いを重ね、利根敦先生という強力な脚本家も得られました」と再開の経緯を説明。「長い間この作品を愛していただいた読者の皆様へ、ひとつの結末までお見せすることが、いただいた愛情へのお返しになるのではと考えました」とコメントしている。

 8月2日号には連載が止まる前までのダイジェストも掲載されている。(毎日新聞デジタル)

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