なかよし:異例の部数4割増 「マンガ家セット」問い合わせ殺到で

部数を6万部増にした「なかよし」(講談社)の9月号(8月3日発売)
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部数を6万部増にした「なかよし」(講談社)の9月号(8月3日発売)

 マンガの描き方を学べる「進化形まんが家究極セット」を付録した少女マンガ誌「なかよし」(講談社)9月号(3日発売)が、通常の4割増の部数で出荷したことが3日、分かった。同誌3月号で、同様の付録「なかよしマンガ家セット」を付け2月に発売したところ、わずか1週間で完売状態となり、「購入できない」との問い合わせが殺到したための措置だという。関係者は「今回は読者が『買えない』と悲しまないようにしたかった」と、異例の部数増の理由を明かしている。

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 「進化形まんが家究極セット」が付いた同誌9月号(特別定価580円)は、前号よりも6万部増で出荷。日本雑誌協会によると同誌の発行部数(2013年1~3月)は1号につき約14万5000部で、6万部増は通常の約4割増となる。

 「進化形まんが家究極セット」は、初音ミクの髪色のミントグリーンを含む特製カラー筆ペンが3本付き、マンガの描き方ブック、下描き専用の水色鉛筆、人気連載陣がプロデュースした特別なスクリーントーン、なぞるだけでプロのような絵が描ける「なぞるだけプロ原稿」、トレーシングペーパーなどが封入されている。また連動企画として、初音ミクの描き方などをプロが細かくレクチャーする動画を動画サイトで公開している。

 「なかよし」は1955年に創刊。刊行中のマンガ誌としては日本で最も古く、「キャンディ・キャンディ」や「美少女戦士セーラームーン」など多くのヒット作を生み出してきた。マンガ誌は1990年代後半をピークに部数が下がり続け、各社とも部数を増やすためにさまざまな企画に取り組んでいる。最近では「週刊少年サンデー」(小学館)が1号限りながら17年ぶりに価格を200円に下げて実売を3割増やしたことが話題になった。(毎日新聞デジタル)

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